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浦和×川崎 馬鹿なレッズ 

■ エキサイティングなドローゲーム
ライバルのガンバ大阪が大黒柱・遠藤の離脱という緊急事態に巻き込まれて失速気味で、独走体勢に入りつつある浦和レッズ。一方の川崎フロンターレは、”レッズの独走を止められるのは、もはやフロンターレだけ”という状況になりつつある中、レッズ以外のサポーターの大きな期待を背負って、最後の砦として、埼玉スタジアムに乗り込んだ。

浦和は長谷部が疲労のため欠場。小野の先発復帰も考えられたが、ポンテと田中とワシントンのトリオが前線に入って、山田暢久と鈴木啓太がダブルボランチを組んだ。川崎は箕輪→佐原に代わっただけで、ほかはベストのメンバー。

試合展開は、首位攻防らしく、エキサイティングなものになった。前半19分に、ワシントンが見事なボールコントロールからテクニカルなシュートを決めて先制するものの、前半35分に、マギヌンの突破から得たPKをジュニーニョが決めて同点。さらに、後半5分には、右サイドの森の突破から中村憲剛が勝ち越しのヘディングシュートを決めて逆転。しかし、浦和は後半7分に、山田のパスを受けたポンテが同点のゴール。浦和は、相馬・小野・永井を投入し勝ち越し点を奪いにくるが、川崎が守備的な井川をマルコンに代えて投入するなど、何とか守りきって、2対2のドローで終わった。

■ 最高の雰囲気の中で・・・

まず、スタジアムの雰囲気が素晴らしかった。首位攻防の試合ということもあり、5万人を超える大観衆が集まった埼玉スタジアムは、真っ赤に染まっており、レッズイレブンを強烈にサポートした。欧州通を自認する本格的なサポーターは、サッカーの本場・ヨーロッパまで多大な出費と日数をかけて旅立たれるが、この日の埼玉スタジアム以上の雰囲気を醸し出すスタジアムにめぐり合うことは、ほとんどないだろう。埼玉スタジアムとレッズサポーターは、日本サッカー界の財産である。

この試合のポイントは、引き分けでもよかった浦和レッズが最後まで勝ち点3にこだわって攻めてきたことと、その浦和レッズに恐れることなく立ち向かった川崎フロンターレの勇敢さということになる。浦和と川崎の勝ち点差は「7」。ガンバ大阪が失速気味で、浦和としては、勝ち点「1」でも良かった。

■ 最後まで勝ち点「3」だけを目指した賞賛すべき戦い

おそらく、欧州のサッカースクールの教科書には、”リーグ戦終盤の首位攻防の試合では、上位のチームはドローでもOKである。試合の終盤になったら、後方の選手は決して攻めあがることなく、ラインを下げて、あわよくばカウンターで勝ち越しゴールを奪うのがセオリーである”と書かれているだろう。この試合の浦和レッズのように、イーブンの展開なのに、リーグ戦上位のチームが次々と攻撃的な選手を投入することはありえないし、ロスタイムになってDFの選手(闘莉王)がオーバーラップしていくことも考えられないだろう。

カウンターで失点する危険性を冒してまで、勝ち点差とか関係なく、最後までプライドを賭けて、勝利を目指して戦う浦和レッズイレブン(+スタッフ)は、欧州基準で見ると、”頭が悪いバカな劣等生”かもしれないが、そのスピリットは、この上なく素晴らしかった。欧州的な価値観が、全て「善」であると考える、頭でっかちな評論家に見せてあげたい試合だった。そして、どちらのスタイルが、スタジアムの観衆を魅了すると思うのかを問いたい。

■ フルパワーで攻め込む攻撃陣

後半5分、中村のゴールで1対2とリードされてからの40分間は、今シーズンでは初めてといっていいくらい、浦和が全力で得点を奪いにいく姿勢が見られた、見ごたえのある時間となった。これまでの試合は、早い時間に先制点を奪うと、残りの時間は攻めこまれながらも分厚い守りで跳ね返して、後半にチャンスのときにカウンターから追加点を奪うという、こと攻撃に限ると受動的なスタイルが多かったが、相馬・小野・永井を投入し、フルパワーで攻撃を展開した。

その中でも、特に目立ったのは、久々に重要な展開でピッチに入った小野伸二ということになる。田中達也との交代だったということもあり、ワシントンの下のシャドーの位置に入ったが、圧倒的な技術と正確なパスを見せつけた。後半30分過ぎには、ワシントンの折り返しのパスを受けて、勝ち越しのゴールか???というシュートも見せた。

■ 危ういテクニシャン軽視

テクニック重視でドイツW杯でグループリーグ敗退に終わったジーコジャパンと、走るサッカーを提唱するオシムジャパンの影響からなのか、最近は、ともするとテクニシャンを軽視するかのような風潮がある。これは正しくない。そして、これと真逆の意見で、走れるタイプの選手を否定し、テクニシャンを過度に重要視する風潮も出てきているが、これも正しくない。

重要なのは、その選手がピッチにいることで、どれだけそのチームにプラスの影響を与えられるかどうか、その1点である。ジーコ監督は、確かにテクニシャンをより重要してきたが、その反動で、オシム監督が”走れる選手”を重視していて、”テクニシャン”を嫌っている(疎外している)という風に考えるのは禁物である。真のプロフェッショナルの監督であるオシム監督が考えているのは、最終的に、どういう組み合わせが一番効果的で、一番力を発揮できるかである。

■ 誤解すべきではないオシムの真意

実験段階の今は、確かに、”走れる選手”が重視されているが、”テクニシャンタイプ”をチームに組み込んだ方が効果的だと判断すれば、躊躇なく、この手のタイプを招集するだろう。オシム監督は、ジェフ千葉の監督として、”ハースがいるとき”と”ハースがいないとき”のチーム力の違いを幾度となく痛感している。間違いないだろう。

鈴木啓太は献身的でポリバレントなオシム的な選手の代表であり、反対に小野伸二はテクニックのある天才肌でジーコ的な選手の代表のように思えるが、

  ① 鈴木啓太+鈴木啓太のダブルボランチ
  ② 小野伸二+小野伸二のダブルボランチ
  ③ 鈴木啓太+小野伸二のダブルボランチ

のどれが一番機能するのかは、一目瞭然である。

■ 川崎フロンターレのがんばり

話は大きくそれたが、川崎フロンターレのがんばりにふれないわけにはいかない。ほんの数週間前、川崎フロンターレは、同じようなシチュエーションでアウェーの万博に乗り込んで、ガンバ大阪に0対4という衝撃的なスコアで大敗している。ワシントンのゴールで早々と先制点を許して、”あの日の再現か”と思われたが、彼らは、決して、引かなかった。中村憲剛と谷口のダブルボランチは、勇敢に前進して、チャンスに絡んで、分厚い攻撃を演出した。

ダブルボランチが、あれだけ、頻繁に攻撃参加していながら、ほとんどバランスが崩れない川崎の守備ブロックは、不思議の一言。サイドの森・マルコンに、3バックの3人が、よほどクレバーな仕事をしているのだろう。

■ 最後まで切れなかった攻撃的なカード

面白かったのは、2対2に追いつかれてからの状況。交代のカードが、まだ3枚フルに残っているにもかかわらず、関塚監督は、最後まで攻撃的なカードを切ることが出来なかった。結局、マルコンと井川を交代しただけだった。

川崎は、どうしても「勝ち点3」が必要だった。関塚監督も痛いほど、そのことは理解していた。ベンチには、黒津・西山・原田というカードが残っていた。それでも、バランスを崩して、攻撃的にシフトチェンジすることは出来なかった。推測になるが、川崎が無理をして、攻撃的なカードを切っていたら、浦和は、かなりの確率で勝ち越しゴールを奪っていただろう。関塚監督の苦悩の心境が伝わってきて、非常に面白かった。(マルコン→井川の交代は、守備的な交代だったが、非常にタイムリーな選択だった。右から左に移った森は、永井を完璧に封じた。)

■ ベストゲーム・オブ・ザ・イヤー

川崎は、恐れずに戦って、「勝ち点3」を得るチャンスもあったが、それでも浦和レッズの壁は高く、実力差は確かに存在した。それでも、持てる力をフルに使って、最後まで食い下がった。スタジアムの雰囲気・試合展開・試合内容の全てが、首位攻防にふさわしかった。この試合は、Jリーグ・2006年シーズンのベストゲームだった。




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