サッカーコラム トータルフットボール

国内、海外のサッカー事情についてつづるウェブログでした。J1・J2、日本代表の話題が中心でした。YAHOOカテゴリー登録サイトでした。

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リスタートの季節①

今シーズンも、J1・J2とも、残り1節だけになりました。思い起こすと、今シーズンも、幾多の名勝負が繰り広げられました。

2006年シーズンのJリーグのベストゲームだと思う試合を教えてください。


こちらのフォーム

から、その理由も添えて、記入をしてみてください。




11月30日は、Jリーグのチームにとっては特別な日で、各チームのサポーターにとっては、最も憂鬱な気分にさせられる日です。今年も、日本代表を経験している大物選手が何人も、戦力外を通告されています。

■ 奥大介について

2連覇を果たしたときの中心選手だが、今シーズンのパフォーマンスは、見ていて痛々しいほどだった。まだ30歳であるが、もう、かつてのキレは見られない。イメージギャップに、本人は相当に苦しんでいることだろう。山瀬を中心に、乾や水沼といった、同ポジションに優秀な若手選手が控えることもあり、今回の判断に至ったようだ。

奥の今後についてだが、J1でプレーするのは、かなり難しいように思う。ただし、J2で、鳥栖のユン・ジョンファンのような役割を与えてあげれば、技術は生かせるのかもしれない。引退の可能性もないとはいえない。

■ ドゥトラについて

高齢で高額、さらには、小宮山の加入が決まっているという事情もあって、予想外の戦力外通告となった。全盛期に比べると、アップダウンの回数が落ちてきた印象もあるが、まだまだ、J1では、トップクラスの左サイドバックである。横浜としても、かなりギャンブルといえる。

ドゥトラが日本のチームへの移籍を望むならば、左サイドに人材を欠く多くのチームが、獲得に向かうだろう。争奪戦は必至だ。

■ ファビーニョについて

退団の噂が出ていたとはいえ、意外な決断だった。J1昇格当時からチームを支えてきた功労者で、33歳になっても、なお、運動量もスピードも衰えを見せていない。怪我の多さが、今回の決断に至ったのだろうか。自身の今後については、引退の可能性もあるようだ。

それにしても、新潟は、鈴木健太郎・梅山・青野・ファビーニョ・岡山・中村・栗原・船越・喜多・酒井・上野・尾崎と12人の大量解雇である。戦力補強の目処はついているのだろうか?

■ 薮田光教について

こういう戦力外通告は、全く解せない。薮田は、今シーズン、5得点を上げており、チームの中心的存在。苦しい台所事情にもかかわらず、最終節まで、残留争いが出来ているのは、薮田によるところが大きい。福岡は、土曜日に、J1残留をかけた大一番をむかえる。モチベーションの低下は避けられないだろう。

福岡のフロントが、どういう判断をして、薮田を戦力外にしたのか分からないが、まだシーズンも終わっていない段階で、来シーズン、J1で戦うのか、J2で戦うのかも分からない状態で、来シーズンについて考えろといわれても無理な話である。J1・J2とも、シーズンは11月には終えるようにしないと、いけないように思う。

■ 東京Vについて

水原・喜名・木島・青葉・柳沢・松浦・玉乃・久場・根占・小野・常澤と11人もの選手を戦力外とした。この中では、根占・久場・玉乃の3人は、近年、伸び悩み気味ではあったが、将来のヴェルディの中心になってもおかしくない人材であった。

J2降格、ラモス就任、今回の戦力外通告で、かつてのヴェルディの伝統は完全に途絶えた印象。後任の監督は大変である。




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日本×パキスタン みっともない試合

■ みっともない試合

アジア大会の予選リーグの初戦で、日本はパキスタンと対戦。試合経過は、省略。

日本は、非常にみっともない試合をした。問題点は明確で、これだけ機械的なパス回しを行っていれば、時間が立つとパキスタンレベルのDFでも対応されてしまうし、リズムが悪くなってしまう。この試合で、平山の高さを生かそうとした場面や、カレンのスピードを生かそうとした場面は、いったい何度あっただろうか?

MF青山を中心に、素早くボールを回して、右サイドの辻尾と左サイドの本田を生かしたサイド攻撃でチャンスを作ろうとする意図はよく分かる。ただ、組み立ての基本は、まず、ボールを奪ったら、前線にロングボールを入れられるかどうかを確認する作業からはじめなければならない。トップに正確なロングパスが入れば、そこで一気にチャンスにつながるからである。

しかしながら、この日の日本は、はじめから、つなごうとする意識が強すぎた。ロングボールを放り込まれる危険性の少ないパキスタンDFは準備の時間がもてていて、日本のボール回しにも、余裕をもって対応できていた。

丁寧に組み立てて攻撃をするのは悪くはない。むしろ、良いことである。ただ、日本の前線には、明確なストロングポイント(平山の高さ、カレンの飛び出し)がある。それにもかかわらず、画一的な組み立てしか出来なかったのは、非常に残念で失望した。相手にとってどんな攻撃をされると一番嫌なのか、ベンチも含めて誰も分かっていないように見えた。

■ 及第点は、一柳・辻尾・増田・谷口

選手個々の出来でいうと、及第点以上なのは、DF一柳、MF辻尾、MF増田、MF谷口の4人だけ。その中でも、一柳のプレーが良かったと思う。確かにパスミスは多かったが、ダイレクトでつなぐ意識やスピードのあるくさびのパスを入れようとする意識が見えた。日本代表経験者の水本や青山はセーフティなプレーが多かったが、一柳は、終始、積極的なプレーを行っていた。

不安が残るのは、GK松井。比較するのは良くないが、西川に比べると、数段、安定感に欠ける。潜在能力でいうと、松井も素晴らしいものがあるが、GKは何よりも、味方に安心感を与られる存在でなければならない。先日の韓国戦でも見られたが、DFラインとのコンビネーションも確立されておらず、チーム全体が浮き足立って見える。これは、西川不在の影響が大きいからではないだろうか?

FWの平山は、いい出来ではなかった。立ち上がりの20分間は、ボランチからのパスをダイレクトではたくプレーで、攻撃のリズムを作っていたが、徐々に試合から埋没してしまった。クロスの精度にも問題はあったが、なかなかゴール前でシュートを放つ場面もなかった。このメンバー構成であると、平山への期待は大きい。真価の問われる大会になる。

■ 残り2連勝すればいい!!!

パキスタンに追い上げられて予想外の苦しい試合になった。得失点差は稼げなかったが、グループリーグの残り2試合に連勝すれば、得失点差は関係なくなる。気にする必要はない。

とにかく、課題は、攻撃の組み立てに尽きる。アタッキングゾーンに入れれば、イマジネーションのある攻撃を披露できるのだが、どうもこのチームは、その回数が少ない。試合終盤にMF青山が退場になって、次の試合に出場できなくなったが、ボクは、むしろ、チームが好転するチャンスだと思う。




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浦和レッズか?ガンバ大阪か?

■ 最終決戦

Jリーグ第34節、決戦の場所は、さいたまスタジアム。そのときが、近づいてきた。前節で劇的な勝利をおさめたG大阪は、3点差で勝利することが出来れば、リーグ2連覇となる。

ともに日本代表選手を多くかかえており、Jリーグの「新黄金カード」と呼ぶにふさわしいメンバーを揃えている。

■ よりチャンピオンにふさわしいのは・・・

どちらも、J1王者にふさわしい実力を備えていると思う。ただ、個人的な願望を言うと、今シーズンはG大阪に優勝して欲しいと思う。その理由は、今シーズンは、G大阪がもっともチャンピオンにふさわしい優れたサッカーをしていると思う。

昨シーズン終了後、大黒・アラウージョという2人のストライカーが退団して、開幕前は、その戦力を不安視されていたが、マグノ・加地・明神といった優秀な選手を加えて、昨シーズンに引き続いて、優勝戦線の主役を担ってきた。

破壊力に関していうと、たしかに、昨シーズンのチームを下回っているように思う。しかしながら、今シーズンのG大阪は、11人全員が輝く素晴らしいサッカーを見せている。西野監督は、マグノも遠藤も、橋本も明神も、チーム全員の個性が生きるチームを作ってきて、その組織立った攻撃サッカーは、完成に近づきつつある。

■ 組織的なサッカー

組織的なサッカーというと、個性を殺すサッカーというマイナスイメージがつきまとう。実際に、多くの決まりごとを作ってプレーヤーに制約を与えることで、選手の特徴を殺している、そんなチームが、世の中にはたくさん存在する。

ただ、同じ組織的なサッカーでも、G大阪のサッカーは一味違うと思う。これは感覚的な問題になるので、なかなかうまく表現できないが、G大阪のサッカーは、個性を殺さず、逆に、各々の持つ力をさらに引き伸ばすための組織サッカーだといえる。

アラウージョや大黒のような個人で打開する華のある選手は少なくなったが、今シーズンのほうが、はるかに内容があって、魅力的なサッカーをしているように思う。昨シーズンのチームとは、全く別のチームといってもいい。

■ 勝敗の鍵

勝敗の鍵は、G大阪が、何分に先制点を奪うのか、この1点に尽きる。3点差をつけるために、立ち上がりから、積極的に仕掛けてくるだろう。最初のチャンスで、確実にゴールできるかどうか。仮に、浦和が先制するようだと、99%、浦和レッズの優勝が決まる。

はたして、結末は・・・




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城彰二選手 引退

■ 城彰二がピッチを去る

唐突なニュースだった。横浜FCでは、今シーズンも、全盛期と大して変わらないほどハイレベルなプレーを見せていた。だから、今シーズン限りで引退をするなんて、思ってもみなかった。

城彰二選手が、今シーズン限りで、ピッチを去る。

彼のデビューは鮮烈だった。高卒ルーキーながら、開幕戦からゴールを量産した。正確なポストプレーと天性の得点感覚を武器に、すぐに日本を代表するフォワードとなった。

彼は、とにかく、大舞台に強かった。印象的なゴールが多かった。ただ、エースとして挑んだフランスのピッチでは、ゴールを奪うことが出来なかった。そして、大きな批判を浴びた。

■ あまりにも美しい最期

サッカー人生の締めくくりは、横浜FCをJ1に昇格することであった。11月26日、彼のチーム(=横浜FC)は、初めてのJ1昇格を決めた。出来すぎの感もあるハッピーエンドのストーリーだった。

彼の体は、もう限界だったのだろう。その決断は、尊重したい。でも、やっぱり、一言だけ言いたい。「城彰二のいない横浜ダービーなんて、つまんないよ。ホントに。」

おつかれさま。あなたのゴールに、何度も歓喜した、1ファンより。




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1 128 2006/3/7 横浜FCはどこに行くのか・・・。 Jリーグ 横浜FC
2 263 2006/7/1 横浜FC×東京V カズvsラモス Jリーグ 横浜FC 東京ヴェルディ
3 344 2006/9/8 横浜FC×神戸 ハイレベルな首位攻防 Jリーグ 横浜FC ヴィッセル神戸
4 440 2006/11/01 柏×横浜FC J1昇格をかけた戦い① 

[live] FC東京×浦和 情熱の味の素スタジアム

■ 味スタへの道のり

勝てばリーグ優勝の決まる浦和レッズが、アウェーでFC東京と対戦するJ1第33節。前売り券はすでに完売していて、徹夜組も出ているという噂である。仕方がないので、いつもよりもかなり早めに出発。

新宿駅から、京王線で飛田給に向かう。駅のホームは、いつもは青一色なのであるが、今日は、さすがに赤が目立つ。スタジアムの向かうサポーターが占拠する車内の雰囲気が、”もうすぐスタジアムだ”という高揚感を増大させる。

■ FC東京というチーム

味の素スタジアムに行くのは、3回目。味スタ以外でも、FC東京の試合をかなり多く観ているので、たまに、FC東京のサポーターと間違えられてしまうのだが、そんなことはなくて、この試合も、どちらサイドで応援するか、なかなか決まらなかった。ただ、先日、TVで川崎戦を見て、FC東京サイドで試合を観戦することに決定した。

降格の可能性もなくなって、FC東京にとっては消化試合のひとつではあるが、ライバル視する浦和レッズに、ホームで優勝を決められるというのは、これ以上ない屈辱である。そのエネルギーが、何かしでかしそうな予感もあった。

■ 6対4で青が優勢

スタジアムに到着したのは、試合開始の1時間半も前。それでも、スタジアムは、もう大観客が集まっていた。赤に占領されているかと思われたが、割合は意外にも、6対4で青が優勢であった。

FC東京の選手がピッチに姿を見せると、レッズサポから大ブーイング。そして、レッズの選手がピッチに姿を見せると、FC東京サポから大ブーイング。今シーズン限りでの引退が決まっている、三浦文丈には、暖かい拍手が送られる。スタジアム内は、試合前からハイテンションである。

■ 攻勢を仕掛けたFC東京

FC東京は、GKが鉄人・土肥ではなく塩田であったが、それ以外は、事前の予想通り。4-5-1で、徳永・ジャーン・伊野波・藤山の4バックで、ルーカスの1トップ。一方の浦和は、3-6-1。内館・闘莉王・ネネの3バックで、ワシントンの1トップである。

試合は、予想に反して、序盤からFC東京が攻勢を仕掛ける。立ち上がり1分、MF馬場のロビングパスを受けた石川がDFラインの裏に飛び出して、アウトにかけたシュートでゴールを狙う。いきなりチャンスを作って、スタジアムを盛り上げる。

その後も、FC東京は、FWルーカスがボールを受けて、サイドに散らす展開で、いい形を作っていく。しかしながら、闘莉王の壁は厚く、なかなか、クロスにあわせることが出来ない。一方の浦和は、トップ下の山田とポンテがボールを持つと危険な香りが漂うが、肝心のワシントンがジャーンに封じられてしまう。ボールがおさまらないのでサイドアタッカーを生かすことが出来ず、前半はほとんどチャンスを作ることが出来ずに終了した。

■ 意外と単純なレッズの攻撃

浦和の攻撃は、

① 平川と三都主のサイド攻撃
② 山田とポンテのドリブル突破(個人技)

のどちらかでチャンスを作ることが多い。闘莉王は例外だが、あまり前後左右にポジションチェンジを行うわけではないので、実は、それほどバリエーションのある攻撃を見せるわけではない。MF長谷部のアイディアを生かした攻撃がもっともっと見られてもいい気もするが、単純な攻撃でもこれまでは形になっているので問題ないというのが、ブッフバルト監督の考えなのだろう。

■ 両チームの豪華な交代カード

後半も、引き続きFC東京が優勢。MF梶山が高い位置でボールを受けられるようになって、トリッキーな”タメ”からチャンスを演出する。しかし、浦和の守備はなかなか崩しきれず。0対0のままで、後半15分を過ぎる。

FC東京には、宮沢・鈴木・平山相太がいて、浦和レッズには、小野・田中達・永井・相馬・岡野がベンチに控えている。なかなか、相手守備陣を崩しきれない両チームがどういうカードを切っていくのか、ここが、この試合で一番、頭を使って、いろいろと考えをめぐらす、面白い時間帯だった。

■ FC東京の選択

FC東京は、

 ・サイドからクロスは上がっている。
 ・ただし、中で闘莉王に跳ね返される。
 ・高さでは不利。
 ・セットプレーのチャンスも多い。
 ・守備のバランスは崩したくない。
 ・リズムは悪くない。

という状態だったので、FW平山相太の投入もあるかなと思ったが、まず、選択したのは左MFの鈴木。スタメン出場したMF戸田は、豊富な運動量と飛び出しでかなりのパフォーマンスを見せていた、ここ最近、試合を決める決定的な仕事を多くこなしてきた鈴木を最初に起用してきた。

やはり、鈴木規郎のパンチ力は魅力がある。スタジアムの観衆も、鈴木の一発を期待して、ボールを持つだけで大歓声が起こる。事実、2本、惜しいシュートを放った。ガーロ監督時代は、左サイドバックでスタメンだったが、怪我明け後は、倉又監督になって、ベンチスタートが続いている。切り札として、ベンチに温存しているという考えも出来るが、やはり、90分、使って欲しい選手である。

■ 浦和レッズの選択 

対する浦和は、

 ・ワシントンでボールがおさまらない。
 ・両サイドがほとんど生かされていない。
 ・守備では、石川&徳永の対応に苦戦。
 ・引き分けでも、OKといえばOK。

という状況であったので、永井か田中達也を投入して2トップする作戦や、三都主に代えて細貝を入れて4バック気味の布陣に変更する作戦が考えられたが、まず選択したのは、やや精彩を欠いていたMF山田に代えて小野伸二の投入であった。

この小野の投入が、これまでほとんど攻撃できていなかった浦和を活性化させる。小野の投入で中盤に落ち着きが出てきた浦和は、ようやく平川と三都主の両サイドが生きる展開になった。小野のパスからワシントンが抜け出すシーンもあったが、ワシントンが決められず。結局、0対0で終了した。

■ 評価できるFC東京の戦いぶり

負ければ浦和の優勝が決まるという立場だったFC東京であったが、非常に情熱的な試合を見せた。試合の終盤までスコアレスの状態が続いたのは、31節の名古屋×浦和と全く同じ展開であったが、名古屋が完全に劣勢の状態であったに対して、この試合のFC東京は、終始、試合の主導権を握った。

ここ最近の守備陣の不安定さから、大量失点を喫する可能性もあっただけに、FC東京の守備陣の頑張りは、驚きだった。特筆すべきは、CBジャーン。得点源のワシントンを完封した。ワシントンに入ったボールをワシントンがキープしてサイドに展開してクロスというのが、浦和の得点パターンのひとつだが、くさびのパスをほとんどワシントンに通さなかった。

■ 右サイドで躍動した石川

攻撃面で目立ったのは、右SMFの石川。久々に、石川らしいダイナミックなプレーを見た気がする。対面は日本代表の三都主であったが、右SDFの徳永と連携して三都主に攻撃に参加するチャンスを与えず、石川の攻撃力で三都主を自陣に押し込めた。

石川は、もともとクロスの精度があまり高くない。それなのに、最近は、最近は、中途半端なアーリークロスを上げて、得点チャンスを逸するという場面が多く見られていたが、この試合では、エンドラインいっぱいの深い位置まで、ドリブルで切れ込んでいく積極性を見せた。

■ 課題はゴール前の人数

確かに浦和の守備は厚かった。ただ、何度もクロスを上げながら、なかなかシュートシーンまでつながらないじれったさは残った。闘莉王とネネの高さは驚異的だが、どうにも、中の枚数が少なくて、あっさりクリアされてしまうことが多かった。もともと、1トップで起用されているルーカスがターゲットタイプではなくて、ルーカスも中盤まで下がってプレーすることが多いので、トップが不在になるシーンも多かった。

ゴール前の枚数不足を改善するには、中盤の選手の更なる頑張りが必要である。ダブルボランチの今野と梶山は、ボール回しでも、守備面でも、かなりいいプレーを見せたが、もっとゴール前に絡んで、シュートを放つばめんがあってもいい。そのためには、もっと攻撃のときに、ポジションバランスを崩すことも必要である。

守備のときはバランスを守ることが大切だが、攻撃のときは、時には、バランスを崩して攻め入ることも必要。例えば、右サイド石川がボールを持てば、かなりの確率でゴール前にボールが上がってくる。(精度はともかく・・・。)石川が右サイドでボールをもったとき、右SDFの徳永は、決まって石川の右側を追い越すプレーを見せた。確かに、石川をサポートする意識は大事だが、ここで石川にサポートに行ってサイドで2対1の状況を作るよりも、ゴール前に入っていった方が得点のチャンスがつながることもあるし、今野の得点力を生かすために、徳永がボランチの位置にスライドして、今野を押し上げるというような、ベースポジションにとらわれない流動的なサッカーを見せても良かった。

■ 存在感を示した小野伸二

一方の浦和では、MF小野が途中出場ながら、ゲームの流れを変える動きを見せた。小野がボールを持てば、味方が落ち着くだけの時間を作ることが出来る。小野はトラップがぶれることがほとんどなく、その技術の高さは圧巻である。

小野は、現在、浦和レッズでポジションを失っている。確かに、今の浦和では、推進力のある山田やポンテをトップ下に起用した方が、いいサッカーができている。

結局、小野が生きるかどうかは使い方による面が大きい。チームとしては、速い攻撃をしたいのだが、ボールが持てる選手なだけに、攻撃のスピードを鈍らせてしまうこともある。今の浦和では、なかなか小野の良さが出せない。

とはいっても、小野は、イージーなミスはないし、安心して試合をコントロールできる選手である。適正外のポジションや役割で使うと持ち味が出来ないのは、小野の弱点ではあるが、せっかくの才能が生かされないのは切ない。ブッフバルト体制は今シーズン限りとなることが濃厚だが、次期監督が、今までのスタイルを継承するのなら、小野が輝くことのできる範囲は狭められる。小野=レッズというイメージはあるが、今後を考えると、浦和を離れる選択肢も必要ではないか。

■ 光った両チームの守備陣
試合は、スコアレスドローとなったが、両チームの攻撃に問題があったというよりは、むしろ、守備陣の集中がすさまじく、双方、なかなか、相手DFの穴を見つけることができなかった。FC東京としては、交代カードがまだ残っていたので、鈴木の投入以外にも、もっと積極的な交代をしても良かったが、平山や宮沢の投入は守備のバランスを崩してしまう危険性もあった。(馬場の出来が良かったことも、交代の必要がなかった要因かもしれない。)

■ 41528人のサポーター

観衆は、大台突破の41528人。この41528人が試合を盛り上げたのは、言うまでもない。味の素スタジアムの何が好きなのかを考えてみると、集中して試合を見ている人が、他のスタジアムと比べて圧倒的に多いことだろうか。他のスタジアムでもゴール前のシーンでは大きな歓声が上がるが、味の素スタジアムでは、ゴール前以外の何気ないプレーにも大きな拍手が起こる。観衆のサッカー偏差値も高く、選手と観客の一体感が感じられるスタジアムであると思う。

アウェーの浦和レッズのサポーター。人数もさることながら、音量もすさまじかった。まさにサポーターという感じで、レッズサポーターの応援を眺めるためだけでも、スタジアムに通う価値がある。レッズのサポーターは、熱狂的で荒っぽく感じることもあるが、おそらく、どのチームのサポーターよりも、レッズの選手をレスペクトしているように思える。試合中の応援から、伝わってくる。

■ これがJリーグ

勝てば優勝が決まった浦和だったが、スコアレスドローに終わってしまった。G大阪も、最下位の京都サンガに苦戦を強いられた。この結果を受けて、「J1はトップクラスのチームでも、成熟していない。欧州リーグでは、首位争いをするチームが、終盤戦に、格下のチームに取りこぼしをすることはありえない。」と、安易な批判をする人がいるかもしれないが、上位も中位も下位も関係なく、用意周到にプランを練って、万全の状態で試合に臨むことができれば、アップセットも可能なのがJ1なのである。

■ ダービーのような独特の雰囲気

試合終了後、G大阪が3対2で京都に勝利したことが場内でアナウンスされると、FC東京サポーターから、大歓声が上がった。しかしながら、スタジアム内では反目しあっていたFC東京のサポーターと浦和レッズのサポーターも、スタジアムを後にすると、何事もなかったように、同じ列車内に乗り込んでいった。

以前、海外の雑誌に、”世界で最も熱い対戦カードのひとつ”として取り上げられたこともあった同カードだが、期待通り、試合の雰囲気も、内容も、ともに申し分なかった。スタジアムをほぼ2分する、赤と青のコントラストも見事であった。素晴らしい思い出となった。




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中村北斗の怪我は人災である。

■ 北斗の怪我

これはアクシデントではない。完全な人災である。

アピスパ福岡所属で五輪代表のMF中村北斗が、先日のU―21日本代表の韓国戦で右ひざを負傷し、「右ひざ前十字じん帯損傷」で全治6カ月と診断された。

北斗 全治6カ月、五輪1次予選絶望


試合に出場すれば、怪我をする危険を伴う。ただ、疲労がたまっている状態で試合を行うと、怪我をする可能性は、よりいっそう高まる。”疲労の色が濃いときは自己申告で辞退できる”という状況であればいいのだが、一度、代表を辞退をすると、代表チームでのポジションを失ってしまう危険性がある。よって、難しい。

■ 尋常ではないスケジュール

11月中旬以降の五輪世代のスケジュールは尋常ではなかった。最も過酷なスケジュールを強いられている選手のひとり、川崎フロンターレのMF谷口の日程は、こちら↓。

  11日(土) J1 FC東京戦
  14日(火) 五輪代表 韓国戦
  18日(土) J1 福岡戦
  21日(火) 五輪代表 韓国戦
  23日(木) J1 清水戦
  26日(日) J1 鹿島戦

彼は、鹿島戦の後、アジア大会のために、ドーハに旅立つ。

■ クラブ優先か?代表優先か?

若い選手に国際試合を積ませることは必要である。しかし、無理なスケジュールを組んで選手をつぶしてしまったら、何もならない。中村北斗は、アビスパ福岡でも中心選手である。福岡は、今、J1残留を目指して、大事な試合が続いている。もし、このまま、福岡がJ1から降格して、来シーズン、J2に落ちて経営が苦しくなったとしたら、日本サッカー協会は訴えられても仕方がない。

代表とクラブのどちらが大事かというと、どちらも大事である。だから、どちらの活動を優先させるかは、そのときどきの判断による。W杯の直前であれば、クラブでの活動を少し犠牲にしてでも代表の活動を優先すべきだし、クラブで重要な試合があるのならばクラブでの活動を優先すべきである。意味のない時期に、親善試合を組んで、選手を疲労させて、怪我をさせていては、いざというときに、クラブが選手を貸し出してくれるか、疑問である。

■ 日中韓定期戦は中止すべき!!!

AFC主催の公式戦が組まれていたのであれば、日本サッカー協会の都合でスケジュールを調整することはできないので、仕方がない。ただ、今回の五輪代表の2試合は、単なる親善試合である。ただでさえ過酷な日程に、五輪代表の試合をはめ込んだのは、一体誰なのか?中一日の試合が続く日程は、全く理解できない。

そもそも、中国や韓国と定期戦を行う理由は、何なのだろうか?”互いの強化を図るため”というたてまえの裏に、政治的な”におい”も漂う。スケージュールに余裕があって、互いの強化につながると判断したならば、そのつど、日程を調整して親善試合を行えばいいのであって、無理やり定期戦の形式にして、試合を行う必要は全くない。J1の優勝争いや残留争いを影響を与えるような日中韓の定期戦など、即刻、中止すべきである。




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浦和×甲府 優勝は目前に・・・

■ 優勝目前の浦和レッズ
G大阪との勝ち点差が「3」で首位に立つ浦和レッズは、ホームでヴァンフォーレ甲府と対戦。浦和は、前半に2度のPKを獲得するものの、ワシントンが2回続けて失敗。前半は0対0で折り返した。

後半に入ると、後半1分に山田のクロスをワシントンが合わせて浦和がようやく先制。後半19分には、山田の個人技で追加点。その後、ワシントンのヘディングシュートも決まって3対0。G大阪が福岡に引き分けたことで、浦和は、33節のFC東京戦に勝てば、初の年間チャンピオンに輝くことになる。

■ 主体的なサッカーを見せたヴァンフォーレ甲府

3対0で敗れたものの、ヴァンフォーレ甲府の見せたサッカーは素晴らしかった。MF藤田を中心に、テンポのいいパス回しを見せて、浦和の激しいプレスをものともしなかった。結局、シュート数は、浦和の18本に対して、甲府も16本を放った。終盤には、バレーや須藤が決定的なシュートを放つなど、最後まで、浦和ゴールを脅かし続けた。

惜しまれるのは、前半34分のシーン。浦和にPKが与えられて、秋本が退場になってしまった。PKは阿部が防いだものの、10人になった甲府は、その後、ディフェンシブにならざる得なくなった。この場面の秋元のプレーは、確かにファールを取られても仕方がなかった。(2本目のPK判定は、分かりづらさも含めて、かなり疑問の残る判定だった。)ただ、PK+退場という判定は厳しかったように思う。

甲府は、この時間まで、立派なサッカーを見せていた。11人で浦和レッズに挑むヴァンフォーレ・イレブンの戦いを、ずっと見ていたかった。

■ 献身的なファンタジスタ

甲府の10番、藤田は素晴らしい。ひとことで表現すると、「献身的なプレーもできるファンタジスタ」。繊細なボールタッチで、決してボールを失わないし、正確に味方につなぐことが出来る。その上、意外性溢れるパスで相手DFを翻弄するプレーも見せる。非常にレベルの高い選手である。

藤田は、今年が、実質、J1初挑戦のシーズンである。タフなJ1でも光るテクニックを持つ藤田は、倉貫と並んでヴァンフォーレの顔である。

■ 際立つ山田暢久

一方の浦和では、山田暢久のプレーが、この試合も際立っていた。トップ下の位置から、積極的な飛び出しと、切れ味鋭いドリブルと、思い切りのいいシュートでチームを牽引した。存在感は、ポンテや長谷部以上で、小野伸二が怪我から復調したとしても、小野に出番は回ってこないだろう。

もともと才能のある選手だったとはいえ、30代を超えて、これだけ急激にプレーレベルを上げた選手は記憶にない。一時期、右サイドのレギュラーから外されたことが、今回の覚醒を生んだのだろうか?ちょっと理解できないくらい、最近の山田のプレーは見事である。

■ 浦和を支える山田と平川

ワシントンは、良くも悪くも、存在感がある。2度のPK失敗にもかかわらず、その後、名誉挽回の2ゴールを挙げるあたりは、さすがという他ない。甲府のDFも懸命に対応したものの、空中戦では、全く勝ち目がなかった。

代表選手がずらりと並ぶ浦和のメンバーだが、ここに来て、非代表組の山田暢久と平川の充実振りが目を引く。開幕当初の浦和は、ボール支配率こそ高いものの、運動量が少なく、省エネサッカーが多かったが、山田と平川がレギュラーポジションを獲得してからは、彼ら2人のフリーランニングが攻撃を躍動させている。チームへの貢献度は相当に高い。怪我等のコンディション不良の影響があったとはいえ、小野伸二・永井雄一郎・田中達也といったスター選手をベンチに置いてまで、山田暢久や平川忠亮を常時スタメンで起用する決断を下した、ブッフバルト監督の采配は評価されていい。

■ 優勝目前の浦和レッズ

これで、浦和レッズは優勝に王手をかけた。味の素スタジアムは、青ではなく、赤く染まるのだろうか・・・。




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ブログ開設1周年記念

本ブログは、今日で、開設して1周年をむかえました。多くのアクセスに対して、感謝申し上げます。

この機会に、次の5点を書き記したいと思います。

 ①せっかく見るのなら、試合を楽しもう。

 ②どうせならスタジアムで、試合を楽しもう。

 ③自分の目で見て判断しよう。

 ④レベル差試合の面白さとは比例しない。

 ⑤代表選手や代表戦だけが、価値のあるものではない。


当ブログが、皆様のお役に立てれれば、幸いです。

■ 最後にお願い

さて、おかげさまでここ最近は、人気ブログランキングで、それなりの高順位に食い込むことが出来ています。人気ブログランキングの順位自体は欠陥も多く、それほど興味はないのですが、

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という内容の文章がつけられています。493は「記事№」を示していて、このURLをクリックすると、493の記事に1票されたことになります。

通常、その記事に対する投票数を見て、訪問していただいた方が満足できる内容の記事であったかどうかを判断しています。

いちいち、コメントを書くのは、めんどくさいと思います。ということで、記事を読んでみて、”面白かったとき”や、”興味深い内容だったとき”や、”興味をもっている対象に関する記事”だったときは、その記事の最後にある、URLをクリックしてください。今後も、投票数(支持)が多かった話題を、出来るだけ多く取り上げていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。




11月度の投票数ベスト10

① 注目のブログ紹介  ---柴田倫世の育児ダイアリー--- (100票)
② CL vs マンU おとぎ話のような試合 (61票)
③ 日本×サウジ ベストゲーム (35票)
④ U19に関する不満 (27票)
④ サウジ戦 視聴率と俊輔 (27票)
⑥ 日本×サウジ ベストゲーム②( 22票)
⑦ 鹿島×千葉 心を打つ千葉のサッカー (21票)
⑧ 清水×栃木SC 4得点の衝撃!!! (20票)
⑨ 韓国×日本 収穫のあったドロー (17票)
⑨ G大阪×千葉 不細工な勝ち点「3」 (17票)

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京都低迷の要因とJ1で戦う難しさ

■ 京都サンガ低迷の要因

昨シーズン、J2でリーグ優勝を果たしてJ1復帰を果たした京都サンガだったが、今シーズンは、32節を終えて最下位に低迷。J1残留の道は、かなり厳しくなった。残留のためには、残り2試合に連勝し、さらには、福岡とC大阪が勝利しないことが最低条件で、さらにその先には、入れ替え戦で勝利することが求められる。

32節を終えて、京都サンガの低迷に関して、一般的に考えられている要因を挙げてみると、

①シーズン前の補強の失敗

→ 即戦力は、千葉から獲得した林丈統のみ。昨シーズンからの上積みがほとんどないまま、J1を戦うことになった。

②スタートダッシュの失敗

→ 1節で横浜に1対4。2節で川崎に2対7で敗れた。予想外の大敗で、チームは、スタートダッシュに失敗した。

③柱谷幸一監督解任のタイミングが遅かった。

→ 柱谷幸一監督を解任したのが、25節終了後。京都と同様にスタートダッシュに失敗して低迷していた、C大阪と広島が8節終了時点、福岡が12節終了時点での監督交代であった。

④怪我人が多かった

→ シーズン途中に加入した、MFピニェイロとFWアンドレはほとんど試合に出ることなく、終盤戦をむかえた。また、サイドアタッカーのMF加藤も、シーズンを通して故障が多かった。

■ 京都低迷に関する私見

以上が、一般的に考えられている低迷の要因だが、ボクは、故障者の多さが一番の原因だったと思う。特に、アレモンを放出して獲得したCFアンドレの怪我の影響は大きく、アンドレの代わりに、田原や小原といった未知数の選手を起用せざる得なくなったことで、得点力が著しく低下した。ベストメンバーで試合が出来れば、京都の攻撃は迫力があるが、選手層が薄く怪我人が出ると対処できなくなる。

もうひとつ、柱谷幸一氏に代えて美濃部氏を監督にむかえたことも、状況を厳しくさせた要因だと考える。わずかな期間で、組織的な守備ができるチームに変貌させた美濃部新監督の手腕は素晴らしいが、降格圏内のチームに必要なのことは、得点を奪って、勝ち点3を得ることであった。美濃部氏就任後は、無駄な失点が減って守備力は向上したものの、得点機会も減ったため、7試合を終えていまだ未勝利である。

■ 誤った判断?

柱谷氏のサッカーは、以下のようなもの。

  ・基本は、4-2-2-2。
  ・両サイドの攻撃的MFに、ウイングタイプ(加藤・星・ピニレイロ)を起用し、斉藤の展開力を生かしたワイドなサッカー。
  ・中盤にスペースが出来やすく、プレスがかかりにくい。

美濃部氏のサッカーは、以下のようなもの。

  ・基本は、3-5-2。(5-3-2。)
  ・リアクションサッカー。
  ・高い位置で奪って、カウンターアタック主体。

個人的には、柱谷監督時代のサッカーのほうが、京都のメンバーに合ったサッカーをしていて、少なくともホームでは、勝ち点3を得る可能性が高いサッカーをしていたと思う。最後まで、柱谷氏に任せていれば、結果はかわっていたと思うが、まあ、それは憶測に過ぎない。ただひとつ言えることは、「結果が出ている監督を交代させるという判断」と、「結果が出ていない監督を交代させないという判断」をすることは難しいということ。サポーターの圧力もあり、仕方のない判断だったとはいえ、もったいない人事だったと思う。

※ それ以外の要因として、

・パウリーニョへの依存の高さ
・21節以降、ボランチを米田から石井に代えたことで、攻撃面で斉藤の負担が増大し、斉藤のマークがきつくなったこと。
・古巣復帰となった角田のパフォーマンスが期待通りでなかったこと。
・ホームで先制しながらリードを守りきれない試合が多く、波に乗れなかったこと。(特に悔やまれるのは、15節の千葉戦と28節の大分戦。
・ジョーカーとなりうる林が期待以下であったこと。

が挙げられる。


■ 痛感するJ1で戦うことの難しさ

昨シーズン、京都サンガは、J2では、他チームを圧倒してJ1昇格を決めた。おそらく、柱谷監督は、シーズン前に、昨シーズンのような戦いが出来ればそれなりにやっていけるという手ごたえはあったはずだ。プランが狂ったのは、何故か?

近年、J2のレベルは著しく向上している。ただ、やはり、J1のチームとは明確な差がある。今シーズンも、京都・福岡といった昇格組が、苦戦を強いられている。(その中で健闘している甲府は素晴らしい。)

■ 補強したくても出来ない

結果的に見ると、シーズン前の補強に問題があったのは間違いない。ただ、昇格チームが有効な補強をしようとしても、なかなか難しい。戦力補強に失敗したフロントを非難する意見もあるが、金銭的な問題もあるし、何よりJ1昇格チームに、他チームの有力選手が移籍してくる可能性は低い。

来シーズンから、横浜FC・柏・神戸のうち、少なくとも、2チームがJ1に昇格する。いずれのチームも、J2では、優れた組織的なサッカーを見せているが、個のタレントを見ると、即、J1で通用するとは思えない。来シーズン、この2チーム(3チーム)は、どんな状態でシーズンに臨むのだろうか、来シーズンの注目ポイントである。

■ 3度目の降格になる京都

仮に降格となると、3度目の降格となる。何人かの選手は他チームに引き抜かれるだろうけれど、それなりにメンバーが残れば、J2では上位に食い込むことが出来るだろう。問題はその先である。

京都は、1996年、はじめてJ1に昇格したとき、ピークを過ぎた名前のあるベテラン選手を大量に獲得したが、開幕17連敗を喫した。その教訓から、天皇杯を獲得した当時、主力だった黒部・松井・朴といったキープレーヤーが抜けたこともあって、将来を見据えて、有望な若手を中心に、J2時代から、J1でも戦えるチームを目指してチーム作って、そのうえで、今シーズンのJ1に臨んだはずだったが、これもうまくいかなかった。

J1初年度の戦い方は、難しい。新潟やFC東京、大宮のように、スタートダッシュをかけて、そのまま突っ走っていったケースもあるので、一年目さえうまく乗り切れれば、次シーズンは、(収入も増えるので、)さらに上位を目指した戦いも出来るのだが、一年目に降格しないようにチームを作るのは難しい。それが、またJリーグの面白さであり、チーム作りの面白さではあるが・・・。


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京都×磐田 晩秋の西京極

■ J2降格を避けたい京都

J1の第32節。最下位の京都サンガは、好調のジュビロ磐田と対戦。京都がこの試合で敗れて、C大阪が勝利すると、京都のJ2降格が決定する大一番である。

京都は、FWパウリーニョが警告累積で出場停止で、林丈統と田原豊の2トップ。最終ラインは、角田誠・手島和希・児玉新の3バックで、右
ウイングバックに渡邉大剛、左ウイングバックに中払大介で、トップ下に、中山博貴を3-5-2の布陣。対する磐田は、MF福西崇史が体調不良で欠場し、上田康太が左の攻撃的MFに入り、服部年宏が左サイドバック。体調の戻った、西紀寛が日本代表FW前田遼一と2トップを組む4-4-2。

■ 痛い敗戦

試合は、立ち上がりから、中盤の技術力にまさる磐田がボールを支配して、攻め込む。京都は、なかなか前線までボールがつながらずに、防戦一方。それでも、粘り強いDFで磐田の攻撃をしのいでいたが、前半38分、ボランチの菊地が西とのワンツーで抜け出して、GKと1対1になると、冷静に流し込んで先制。単純なワンツーだったが、菊地の動きに京都は対応できなかった。前半は、1対0で終了。

後半、京都は、中払に代えてMF星を投入。京都は後半になって、ようやく厚い攻めを繰り出すようになったが、後半17分、カウンターから太田→西とつながれて追加点を挙げられる。その直後に、星のクロスを田原がヘディングで合わせて一点差に迫るが、何度か訪れたその後の決定機を決められず。後半44分には、船谷に決定的な追加点のゴールを決められて万事休す。3対1で磐田が勝利をした。C大阪が引き分けたため、京都はJ1残留の可能性がわずかに残ったが、かなり厳しい状態となった。

■ ボランチで好プレーの上田康太

磐田は、後半は、やや押し込まれたものの、実力の違いを見せ付けた。この試合は、五輪代表の上田康太が、福西の欠場によって、これまでの左サイドバックではなく、本来の位置である中盤に入ったが、この起用が成功し、中盤を制した。

上田は、先日の五輪代表でも、左サイドバックでプレーし、安定したフィードで攻撃の起点になるなど、まずまずのプレーを見せて可能性を示したが、DF面での不安は否めず、十分に持ち味を発揮したとはいえなかった。ボールを多く触ってチームのリズムを作るタイプの選手なので、やはりボランチで起用するのがベターかなと思う。

■ 圧巻のポストプレー

得点こそなかったが、この試合で最も優れたパフォーマンスを見せたのは、磐田のFW前田遼一だった。くさびのパスを受けたときは、抜群の体の使い方で相手DFをブロックし、全くボールを失わなかった。テクニックがあるので、相手DFに囲まれても戸惑うこともなく平然とプレーしていた。

同じポストプレーヤータイプだが、前田の特性は、巻や高松とは、全く異なる。ロングボールへの対応はそれほど強さを見せないが、足元でボールを受けたときのコントロールは圧巻。相手DFに激しくチャージをされたときに、しっかりとファールをゲットをするのもフォワードの仕事のひとつだが、前田の場合は、相手DFを引き付けて、オープンの味方に展開する能力に優れているので、二次攻撃につながる。

■ 光った菊池

磐田では、ボランチに入った菊地も印象的なプレーを見せた。この試合は、前線と絡んでプレーすることの多い福西ではなく司令塔タイプの上田が入ったことでゴール前の枚数不足が懸念されたが、菊地が前に攻め込むシーンが目立ち、福西不在の影響を感じさせなかった。1点目のゴールは、彼のセンスのよさが溢れていた。

阿部や今野に代表されるように、オシム監督は、ボランチもできて、CBもプレーできるユーティリティーな選手を求めている。そうなると、当然、菊地も候補に入ってくる。ハイボールへの対応や、キックの安定感は、阿部や今野を凌ぐ。

■ 来シーズンが楽しみな磐田

後半戦に入って、ジュビロ磐田は、非常にいい試合を続けている。太田や上田が完全にチームの主力に成長し、西・服部・茶野・中山・鈴木といった代表経験のある選手が、全くスタメンの座を保障されていないという選手層の厚さを誇る。(さらには、怪我で離脱中の村井もいる。)来シーズンが、楽しみだ。




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CL vs マンU おとぎ話のような試合

■ GLの大一番

CLグループリーグ第5節、セルティックは、ホームでマンチェスターUと対戦。セルティックは、勝てばグループリーグ進出の可能性がある。

■ 消極的だった前半のセルティック

前半のセルティックは、非常に消極的な試合をした。いつもの4-2-2-2ではなく、グラベセン・レノン・スノというボランチを3枚置くトリプルボランチ気味の布陣。中村俊輔は、いつもの右ではなく、左サイドに位置した。

守備的な布陣だったこともあり、セルティックは、立ち上がりから、マンUのプレスの前にほとんどボールがつながらなかった。ラッキーだったのは、セルティックがスローな展開で試合を進めたためか、マンUの前に行くエネルギーが、時間とともに衰退していったこと。退屈な前半は、0対0で終了した。

■ 必殺の一撃

マンUのパワーがそれほどでもないと感じたのか、ストラカン監督は、後半に入ると、立ち上がりから、MFヤロシクとMFマローニを投入し、いつもの攻撃的なメンバーをピッチに送り込む。ようやくボールがつながり始めたセルティックは、後半36分、最大のチャンスが迎える。

ヤロシクが倒されて、幸運な形でFKのチャンスを得ると、キッカーは中村俊輔。やや遠い位置かと思われたが、スピードも、コースもパーフェクトなキックが、美しい軌道を描いて、GKファン・デル・サールの牙城を破った。

■ ワールドクラスの選手への階段を駆け上がる俊輔

先制したセルティックだったが、その後、グラベセンのハンドでPKを許す。絶体絶命のピンチだったが、GKボルツが、サハのシュートをファインセーブ。同点のピンチを凌ぐと、このまま、1対0で逃げ切った。この勝利で、セルティックは、チーム史上初のGL突破が決定。セルティックは歴史的偉業を成し遂げた。

この試合の勝利の立役者は、何と言っても、中村俊輔とボルツだった。

まず、中村俊輔。試合中に、セルティックがつかんだチャンスは、このFKの場面の1度だけ。千載一遇のチャンスをものにした中村俊輔の技術が光った。試合を通してみると、中村俊輔は、なかなかボールに絡めずに、思うように、試合の中に入れていなかった。それでも、必殺のFKで試合を決めてしまった。

それにしても、中村俊輔のFKは、逆境の中で決めた貴重なゴールが多い。それは、いかに俊輔が精神的に強いかをよく表している。マンUには、ルーニーとクリスチャーノ・ロナウドという2人の超ド級のスター選手がいるが、中村俊輔のパフォーマンスは彼らを上回った。俊輔は、ワールドクラスの選手への扉を、自らの手で開けた。

■ もう1人のヒーロー ボルツ

もう1人のヒーローは、GKボルツ。サハのPKを抜群の読みでストップしただけでなく、試合を通じて、決定的なシュートをストップし続けた。一般的に、GKには、ファインセーブは少ないもののミスの少ない安定感のあるタイプと、積極的に飛び出して1対1には強いが軽率なミスも多いタイプの2つに分かれるが、ボルツは、両方のよさを兼ね備えている。素晴らしいGKである。

■ 出来自体は良くなかったセルティック

セルティックは、これで、決勝トーナメント進出が決定。ホームのセルティックパークでは、これで、CLでは3戦全勝。大会前の評価は、マンU・ベンフィカに継ぐ3番手の評価だったが、一番乗りでGL突破を決めた。

勝利は素晴らしかったが、セルティックの戦い方(特に、前半)には不満が残った。しっかりとつないで崩すことの出来るチームなのに、中盤で慌てたプレーが多く、リスクレスのサッカーをしていたわりには、ピンチが多く、マンUに主導権を握られてしまった。

今後のポイントは、ダブルボランチの組み合わせ。手持ちのカードは、レノンとグラベセンとスノだが、レノンには展開力は期待できないし、グラベセンは軽率なミスが多いし、スノも経験不足で試合から消えることが多い。現状は、前に上がっていってチームのバランスを崩すことの多いグラベセンではなく、レノンとスノの組み合わせがベストだと思うが、CLの決勝トーナメントまでに、移籍市場が再オープンする。選択肢は限られるが、いい選手が売り出されていれば、獲得に乗り出してもいい。




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日本×韓国 可能性を感じさせた日韓戦

■ 悔しいドロー

五輪代表の親善試合が国立競技場で行われ、前半ロスタイムに先制を許した日本代表だったが、後半に水野のクロスを増田が中央でへディングで決めて同点。両サイドを基点に、終始押し気味の日本だったが、守備に安定感を欠き、韓国相手に勝利することはできなかった。

■ 理解できないスケジューリング

はじめに、この時期に親善試合をする意味が分からない。若い世代が国際経験をつむために、沢山の試合をこなさなければならないのは理解できるが、先週からのスケジュールは、あまりにも過密すぎる。例えば、家長や水野は、日曜日にJリーグを試合をして、火曜日に五輪の試合をして、木曜日にJリーグの試合をして、さらに、日曜日もJリーグの試合をすることになる。

アジアカップ等の公式戦が組まれているのであれば仕方がないが、わざわざ、過密日程の中に親善試合を組み込む必要はない。五輪代表選手は、22日(水曜日)にチームに戻って、23日(木曜日)にぶっつけ本番で試合に臨むことになる。全く、戦術的訓練をする時間はない。終盤戦を迎えたJリーグだが、代表選手が多くいるチームが、不利になるようなスケジューリングをしてはいけない。

■ 圧巻のプレーを見せた水野

さて、試合は、ベストメンバーではない韓国に対して、終始、日本が優勢。目立ったのは、右サイドの水野と左サイドの家長の攻撃。前半は、左サイドの家長から、逆サイドで待つ水野に精度の高いロングロールが次々に渡り、そのボールを受けた水野がドリブルで突破して、きわどいクロスを入れるシーンが続いた。

この試合で右MFに入った水野は、非常にいいプレーを見せた。右サイドに張り付いて、韓国の左サイドをズタズタにした。水野は、正確なトラップ・切れ味鋭いドリブル・精度の高いクロスと、サイドアタッカーに必要な要素を全て兼ね備えている。ややセルフィッシュな感もあるが、これだけ打開力があるのだから、OK。

■ 前線で見事なプレーで起点を作った平山

両サイドの攻撃を促したのは、CF平山相太。高さ勝負では競り負ける場面もあったが、前線で、味方のフィードを受けてボールをはたくプレーが正確で、起点となった。これだけ、相手を背負った状態でボールを受けてキープしてくれると、ボランチが前を向いてボールを受けられるので、サイドが上がる時間を作ることができる。

平山は、この試合が、帰国してから、一番、出来が良かった。FC東京では、スタメンから外れているが、逆に、コンディションを上げるには、都合が良かったかもしれない。
■ 真っ白な攻撃陣

このチームになって、はじめて、ほぼベストメンバーで試合を行ったが、まだまだ、始まったばかりのチームという印象で、組織だった攻めは、ほとんどなかった。右サイドでは、MF水野のアタックが効果的だったが、例えば、右SDFの中村北斗がオーバーラップして韓国DFを釣る動きもほとんどなく、右からの攻撃は、水野にお任せの状態であった。

このチームには、平山・水野・家長・梶山と優れた攻撃のタレントはいるものの、まだまだ、融合はできておらず、1と1の和が2にまで達していない。個々の選手は栄えるものの、有効性はいまひとつであった。

■ 不本意だった中盤

中盤の苔口・梶山・増田・青山の4人は、アウェーの中国戦・ホームの中国戦に続いて、3試合連続で、この組み合わせでのスタメン出場であったが、この日は、いまひとつの出来だった。韓国の個人能力の高さを必要以上に警戒したのか、ベースポジションを壊して、攻めあがることがほとんどなく、サイドからボールが上がっても、平山しか中央にいない状態が多かった。

後半にカレンが入って、攻撃が活性化したように、スペースに飛び出て行くプレーは不可欠である。いくらいいクロスが上がってきても、中央に待つ人数が少ないと、なかなかゴールにつながらない。梶山と青山で組むダブルボランチは、ボール回し等、安定感はあったが、もっと、バランスを崩して攻め込む必要があった。この試合は、平山にシュートミスが目立ったが、原因は平山だけにあるわけではない。もっと周りがサポートしてあげれれば、もっとプレッシャーの少ない、楽な状態でシュートを放つことも出来たはずだ。

■ 中央でドリブル出来る選手が必要

このチームで戦っていくことを想定して、懸念されるのが、サイドアタッカーが充実しているので、逆にサイド攻撃が多くなってしまって、攻撃が単調になってしまうのではないかということ。水野にしても、家長にしても、サイドでボールを持ったら、相手を抜き去ることが可能。ただ、サイド攻撃に頼りすぎると、相手は守りやすくなる。

変化をつけるために欲しいのは、ドリブラー。この日のスタメンの中では、MF増田にはドリブラーの要素があるものの、ドリブルで、相手DFと勝負するシーンはなかった。増田は、前の2試合が非常にいい出来だっただけに、なかなか、ボールに触れられなかったのは残念だった。

■ 不安定だったCBとGK

立ち上がりから攻勢をかけていた日本代表だったが、前半15分あたりに、青山の判断ミスから韓国にフリーでヘディングシュートを打たれた場面以後、リズムが悪くなった。青山にしても、千葉にしても、単純なロングボールに対しては強さを見せたが、ドリブルで勝負されると、突如、不安定な対応を見せるようになった。

また、正GKの西川を失ったため、代役で松井がスタメン出場したが、安定感を欠いた。ハイボールの処理やバックパスの処理にもたつくこともあって、CBとの連携も、不十分であった。

■ 総括

総括をすると、以前の日本では考えられないほど、サイドアタッカーが充実していて、今後に可能性を感じる試合を見せた。今後も、サイドから、ある程度、形を作ることができるはずである。あとは、いかにゴール前に人数をかけて得点を奪うことができるかである。




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新潟×C大阪 オープンな打ち合い

■ 貴重な勝ち点「1」

残留争いをするC大阪が、ビッグスワンでアルビレックス新潟と対戦。前の日に、福岡と京都が敗れたため、C大阪としては、勝てば大きく優位に立てる展開となった。

試合は、両チームとも、前線からのプレスが激しくなくて、パスが回るので、見ている人にとっては面白い試合となった。前半39分、新潟のFW矢野がミドルシュートを決めて先制。しかしながら、C大阪は後半20分、ゼ・カルロスのクロスを西澤がヘッドでねじ込んで同点。しかし、新潟はその直後、ファビーニョが決めて勝ち越し。新潟が2対1とリードするが、後半29分、ゼ・カルロスのクロスから、名波がヘディングで決めて同点。結局、2対2のドローで終わった。

オープンの打ち合いとなったためか、両チームとも多くの決定機を生み出した。C大阪としては、勝てるチャンスはあったが、この時期なので、勝ち点「1」でも貴重である。

■ 新潟を支える寺川能人

まず、新潟では、ファビーニョが、左サイドで鬼人の活躍を見せた。とても30歳を超えている選手とは思えないほどアグレッシブで、圧倒的なスピードと強烈なシュートで、C大阪ゴールを脅かし続けた。今シーズンは、ファビーニョが怪我がちで、なかなか、エジミウソン・ファビーニョ・シルビーニョのトリオが揃わないが、3人が揃ったときの新潟の攻撃は、スピーディーで迫力がある。ここまで、期待を裏切ることが多かった矢野も、前線でいい起点となって、攻撃にリズムを作り出した。

あまりメディアに取り上げられることが少ないが、ボクは、今シーズンの新潟のMVPは、寺川能人だと思う。これまでの寺川は、センスがあっていいプレーを見せる試合もあったが、波があって、攻守に安定感がなかった。それが、今シーズンは、シーズンを通して、ハイレベルのパフォーマンスを見せている。

縦に速い攻撃が新潟のスタイルだが、そのスタイルを実現させるのに、一番大切なのは、ボールを奪った後のファーストパスである。最初のパスが味方にあわなかったり、後ろに下げてしまったら、速攻の確率は大幅に減少する。寺川・シルビーニョ・鈴木慎吾・ファビーニョと、MF4人がみんな、一定以上のテクニックがあって、判断の早い選手が揃っているからこそ、得意のカウンターアタックが可能になる。Jリーグだと、ボランチの1人は守備的な選手が務めることが多いが、新潟には、パスセンスのある寺川がいる。このポジションが、他のチームに対するストロングポイントとなっている。

■ 残留へのキーマン 大久保嘉人

C大阪も、チャンスを多く作って、悪い試合ではなかった。大久保は、この試合で、5度の決定機を外してしまったが、大久保自体のコンディションは悪くなく、新潟の脅威になっていた。最近の大久保を見ていると、そろそろ代表復帰してもおかしくないほどの状態に戻っていると思う。

余裕がなせる業なのか、大久保は、相手DFを前にしたときでも、決して慌てたそぶりは見せないので、大久保の位置では、確実にボールがおさまる。西澤とのコンビも申し分なく、今年も大久保の活躍でC大阪が残留を決めそうだ。

■ エジミウソン放出はありうるか?

新潟は、昨シーズンと比べると、かなり主体的なサッカーを見せるようになった。高さのある矢野と、タメの作れるシルビーニョの加入が大きい。攻撃のときのバリエーションがでてきて、速い攻撃はいっそう効果的になった。課題は、守備力。MFやFWのメンバーに比べると、明らかに質も量も劣っている。DFラインは若い選手が多いので、今後の伸びには期待できるが、来シーズン、上位を目指すのならば、心もとない陣容である。

選択肢としてありうるのが、エジミウソンの放出。エジミウソンには昨シーズンほどの切れがなく、この試合でも、下がりすぎてきて、鈴木慎吾やファビーニョの仕事場を消してしまう場面が見られた。力強いドリブルと決定力は魅力的で、大きな賭けになるが、安定感のあるCBを獲得するためには、エジミウソンoutも考えられるのではないか。日本人で年間10得点ほど挙げられそうなFWを獲得するのは、新潟ほどのクラブであれば、それほど難しいことではないが、安定感のある日本人CBを獲得するのは、不可能に近い。

■ 才能をどう融合させるか?

対するC大阪だが、下村の復帰でかなりバランスは良くなったが、古橋が右サイドハーフに位置する布陣は、やはり違和感がある。どうも、C大阪は、攻撃のタレントが集まりすぎていて、有り余る才能を有効活用できていない。もったいない状況である。駒が豊富なだけに、どういう布陣で試合に臨むのかが、今後の、ポイントになりそうだ。




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朝日新聞とJリーグ100年構想の現実

Jリーグ百年構想

”Jリーグ百年構想パートナー”を務めるなど、あらゆるスポーツ活動の活性化に貢献してきた朝日新聞社のスポーツ推進プロジェクトのマネジャーである野中氏のインタビュー。

小田原城

約1万人が紅葉楽しむ 小田原ツーデーマーチが開幕




戦国屈指の堅固さを誇ったという、小田原城。当時よりも、規模は大幅に縮小されてはいるが、それでも、見事な面影を残していることには変わりはない。

1590年、豊臣秀吉が天下統一の仕上げとして隠居北条氏政と当主北条氏直が指揮する小田原城に攻め入った。3ヶ月にもわたる篭城戦の末、北条氏は降伏。この戦いで、事実上、豊臣秀吉が全国統一を成し遂げて、戦国時代は終わりをつげたといわれている。

静寂の雰囲気のなか、はるか昔を思い感慨にふけるシーン。しかしながら、そのそばで、大声で、(有料の)記念写真の撮影を促すバカ社員がいる。また、その横を見渡すと、小田原城の特徴のひとつである、見事なお堀の上をかける橋の両側には、(イベントスポンサーである)朝日新聞社ののぼりが、数十本も、備えられている。(なぜか、毎日新聞社ののぼりもあった。)

ボクは、たまたま、時間があったっから、小田原城の周辺を散策したまでであるが、小田原城見物を旅のメインに据えて、遠路はるばるやってきた観光客も、きっと多くいたことだろう。彼らは、この光景を、どのように思ったのだろうか?




近くに止まっていた車には、「朝日新聞 Jリーグ100年構想」の文字がでかでかと貼ってあった。些細なことかもしれないが、イレギュラーな事をして、その行為に違和感を感じない、無頓着な人たちには、文化を扱って欲しくないし、語ってほしくない。文化というものは、目に見えない。だから、壊れやすい。だから、細心の注意を払って扱わなければならない。

100年構想をサポートしようという、朝日新聞社の志は素晴らしいが、行動が伴わなければその意味はない。バレーボールという文化は、メディアによって、木っ端微塵につぶされてしまった。一度壊れてしまったものは、決して、元通りにはならない。

P.S. Jリーグのオフィシャルスポンサーだという朝日新聞社だが、朝日テレビも含めて、Jリーグをサポートしていこうという気持ちは、全く伝わってこない。むしろ邪魔をしているだけという気もするが・・・。




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G大阪×千葉 不細工な勝ち点「3」

■ 勝ち点差「3」を追う

浦和との勝ち点差が「4」のまま、日曜日の試合を迎えたガンバ大阪だが、遠藤に続いて、播戸も負傷で欠場し、橋本も出場停止と苦しい陣容での戦いが続く。一方の千葉は、ナビスコ以後、勝利のない状態が続いている。

G大阪は、4-4-2。二川・明神。家長・寺田の中盤で、マグノと前だの2トップ。千葉は、3-6-1。佐藤勇人に代わって、中島がボランチに入り、水本が復帰して、3バックの一角に入った。

試合は、序盤から、両チームとも、なかなかチャンスが作れない展開。
膠着状態が続いたが、後半9分に、マグノ・アウベスがハーフウェーライン付近からドリブルを開始すると、一気に加速して相手DFをぶち抜いて、最後はカーブをかけた芸術的なゴールを決めて先制。その後、千葉に猛反撃を食らうが、何とか凌ぎきって1対0で勝利し、浦和との勝ち点差を「3」に縮めた。

■ キレキレだったマグノ・アウベス

G大阪は、非常にらしくない試合をした。序盤から、いつものような波状攻撃はなりをひそめて、チャンスを作れなかった。右サイドの加地と左サイドの家長が、サイドを突破するシーンもほとんどなかった。1点リードを奪ってからは、FW前田に代えて、左サイドに入江を投入し、5バック気味の布陣で、千葉の攻撃に耐えた。

そんななか、勝利を奪う貴重なゴールを決めたのが、FWマグノ・アウベス。この試合のマグノは、別格だった。キレが尋常ではなく、千葉のDFもうまく対応していたが、ゴールシーンは、スピードに乗ったマグノを前に、なす術がなかった。ゴールは奪えていたものの、決して本調子ではなかったマグノが、ここに来て、ベストコンディションとも思えるパフォーマンスを見せたのは、大きな収穫である。

一方、マグノと2トップを組んだ、前田雅文は、力不足を露呈した。押し込むだけというシュートを2度ミスしただけでなく、得意の飛び出してボールを受けるシーンもほとんどなかった。高さのある中山か、スピードと運動量のある前田が播戸の代役候補だが、前田がこの状況では、今後も、苦しい試合が続くだろう。

■ 疲労の色の濃い千葉

千葉は、後半に1点リードを奪われる展開になったが、その後は、攻勢に出て、何度もビッグチャンスを作ったが、決め切れなかった。特に、この試合はいつもよりも前目に位置したMF山岸が、シュートミスを繰り返し、ブレーキとなった。

この試合では、FW巻が前半だけで交代。山岸や水野にも切れがなく、代表試合での疲れで、選手はピークに達している。ただ、それを理由にしてはいけない。同じく、代表でもフルに出場していて疲れているはずのMF阿部が、あれだけのパフォーマンスを見せているのだから。

■ 最も価値のある勝ち点「3」

ガンバ大阪にとっては、リズムが悪いながらも、勝ち点「3」を獲得したことに、大きな意味がある。これまでは、出来の悪い試合では、勝ち点を落とすことが多く、浦和にリードを許す原因となっていただけに、ここに来て、苦しんで苦しんでつかんだ勝ち点「3」のつかんだ意味は大きいと思う。雨の中駆けつけた観衆が期待するような攻撃的なサッカーは披露できなかったが、リアリスティックにもぎ取った勝ち点は、今シーズン、一番、価値のある勝利となった。




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[live] 湘南×愛媛 憂愁のひらつか

■ 秋風の中のナイトマッチ

等々力競技場を後にして、平塚競技場に向かう。平塚競技場は、JR平塚駅からバスで8分ほどである。5時40分に、バスに乗って準備万端と思いきや、いっこうに、そのバスは出発しない。ようやく動き出したのは、5時55分。試合開始の5分前である。「おいおい」っという感じがしたが、誰も、文句を言っていない。このアバウトさもJ2っぽくて、OKか。

結局、10分遅れで会場に到着。もともと、キャパが小さくて、一部、開放していないスタンドがあるとはいえ、メインスタンドもバックスタンドも、観客ではいっぱい。これは想定外であった。観衆は4522人だったが、スタンドの雰囲気も悪くない。



湘南 スタメン

試合は、前半から、愛媛が優勢。動き出しの速さが、湘南とは段違いで、激しいプレスに湘南はなかなかパスがつながらない。先制したのは愛媛FC。前半35分、MF赤井が湘南DFに囲まれながらドリブル突破から先制のゴールを挙げた。後半に入ると、湘南もいい形を作り始めるが、後半37分に右サイドを崩されて、最後はMF菅沼に鮮やかなシュートを決められて追加点を許す。試合は、愛媛が2対0で勝利した。

■ 順当に勝利を飾った愛媛FC

アウェーだったが、愛媛の勝利は順当であった。とにかく、前半は、愛媛FCの勢いが湘南を圧倒した。ベースになっているのは、運動量の多さ。動きの量が、湘南よりも、1.5倍は多かった。GKが手でボールをキャッチした後に、どれだけ味方の選手が動き出してボールを受ける動きをしているかを見ていると、その違いが良く分かる。

今シーズンは、外国人選手がいないが、核になる助っ人が1人・2人いれば、来シーズンはジャンプアップできる可能性を秘める。チームのベースは、確実に出来ている。

■ 左サイド攻撃で活路を見出したかった湘南

一方、前半は、いいところのなかった湘南だが、後半17分に、横山・中町に代えて、佐藤悠介とファビオを投入すると、一転して湘南のペースになる。左サイドに流れ気味の、MFアジエルのパスが左SDF尾亦弘友希のオーバーラップを促して、尾亦の左足のクロスから何度もチャンスが生まれていく。中央で待つ、FWファビオの頭に合うシーンも合ったが、なかなかヒットできず。チャンスを決め切れなかった。

ただ、残念ながら、湘南の攻撃は、尾亦のクロスからの展開だけで、バリエーションがほとんどない。当然、右SDFに須田が入れば、左右両サイドから、もっとバランスのいい攻撃が出来ると思うが、ワンパターンだったのは否めない。

■ 見えたJ2の現状と課題

この試合に限ったことではないが、最近のJ2は、愛媛FCのように組織的なサッカーを見せるチームが多い。試合数が多く、また、選手層も厚くないので固定したメンバーで戦うことが多いためか、J1以上に、整備されたサッカーをするチームが出てきた。いい傾向といえるが、ただ、プレスをかわすだけの個人技術をもたないチームが多いので、安易にボールを失うケースが目立つ。

一般的に、プレスがない状況だと、ボールがつながって面白い試合になる。見ている観衆には、そのほうがいいかもしれないが、サッカーのレベル的には落ちる。以前のJ2は、そういう面もあった。しかし、最近は、プレスの掛け合いになって、ボールのつながらない試合が増えてきたように思う。各チームには、いっそうの精進を期待する。

■ あのころのベルマーレ・・・

くしくも、この日は、かつて、死闘を繰り広げた、ヴェルディ川崎とベルマーレ平塚のホームスタジアムに行くことができた。黄金時代のヴェルディにがむしゃらにむかっていた、ベルマーレの攻撃サッカーのマインドは、尾亦の左サイドからのアタックからわずかに垣間見ることは出来たが、あまりの変化に、時代の流れを感じずにはいられなかった。

ベッチーニョ・野口・名良橋・岩本輝・小島伸・坂田・名塚・中田英・・・。あのころのベルマーレは、強くて、魅力的だった。平塚のサポーターは、あのころを知っている。ハーフタイム中に、強化部長(?)への不信任案の横断幕が出ていたが、いっこうに進歩を見せないチーム状況に、ベルマーレサポーターが苛立つ気持ちはよく分かる。彼らの思いに応えるためにも、しっかりとしたプランを立てて、強化をはからなければならない。ライトグリーンのユニフォームが、再びJ1のピッチで見られる日は、いったい、いつ訪れるのだろうか?




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ノミネートチーム

①三浦知と武田の2トップに、ラモス・ビスマルク・北沢の中盤を擁した、ヴェルディ川崎の黄金時代。(1993年)

②右SDF名良橋と左SDF岩本輝の両サイドバックが果敢なオーバーラップ繰り返した、超攻撃的なベルマーレ平塚。(1994年)

③名将ベンゲルが、ストイコビッチを中心に、小倉・平野・岡山ら才能ある若手を組み合わせて作った、ハイレベルなモダンサッカーを見せた名古屋グランパス。(1995年)

④ジーニョ・サンパイオ・エバイールのブラジルトリオに、前園と山口ら日本代表を擁した横浜フリューゲルス。(1996年)

⑤安藤とアレックスの両サイドアタックが印象的な、清水エスパルス。(1999年)

⑥名波と藤田を中心に、華麗なパスサッカーを見せた、ジュビロ磐田の黄金時代。(2002年)

⑦岡田マリノスが見せた、組織的なサッカー。機能美の美しさを備えていた。(2003年)

⑧その他

[live] 川崎×福岡 等々力初体験

■ 負けられない戦い

さてさて、等々力競技場。よく考えると、新幹線に乗っていて、いつのまにか通り過ぎることはあったけれど、神奈川県に行くのは初めてかもしれない。かなり、苦しいスケジュールだけど、等々力競技場に直行。

前節、FC東京に対して、4対1とリードしながら大逆転負けを喫した川崎フロンターレ。しかも、ジュニーニョ・マギヌン・マルコン・箕輪の主力4人が出場停止の非常事態。首位浦和との勝ち点差は「7」。もう、負けられない闘いとなる。一方の福岡は、降格圏内の17位。セレッソ大阪との激しい残留争いが続いている。

■ 劣勢の川崎が勝利

川崎は、黒津・今野・西山・佐原が代役としてスタメン出場。レギュラーと控えの差が激しい川崎にとっては、かなり厳しいメンバー構成となった。一方の福岡は、表記上は、布部の1トップだが、極端に言うと、4-6-0の布陣。

試合は、立ち上がりから、福岡が優勢。川崎は、いつもの縦に早いサッカーが出来ずに、福岡のDFを崩すことが出来ない。対する福岡は、左サイドの古賀とアレックスのコンビでチャンスメーク。前半半ば過ぎには、古賀のミドルシュートがポストを叩くシーンもあった。前半は、0対0で終了。

後半も、福岡ペースなのは変わらず。しかしながら、後半14分に、縦パスから抜け出した黒津がキーパーに倒されてPKを獲得。我那覇が落ち着いて決めて先制した。後半27分、福岡は、攻撃力のある、城後と田中佑昌を投入すると、後半35分、城後のパスを受けた田中が同点のゴール。川勝監督の采配がズバリ当たって同点に追いついた。

追いつかれた川崎も、追いついた福岡も、ともに勝ち点1では満足できない状況ということもあって、両チームとも勝ち越しゴールを狙う。後半42分、川崎が右サイドでラッキーな形でフリーキックを得ると、こぼれ球を谷口がミドルシュート。ポストに当たったボールが、ラッキーなバウンドでゴール方向に跳ね返って勝ち越しゴール。2対1で、川崎が勝利して、貴重な勝ち点「3」を獲得した。

■ 忠実なサッカーで川崎を上回る内容を見せた福岡

敗れたものの、福岡のサッカーは非常に良かった。川崎のシュート数は、わずかに6本で、決定的なシュートは一本も許さなかった。基本に忠実なマーキング、スペースメーキングのうまさ、攻守の切り替えの早さのすべてが、川崎を上回っていた。特に目を引くのは、左サイドの攻撃。攻撃力のある古賀とアレックスの崩しで、再三、チャンスを演出した。3バックの川崎は、古賀とアレックスに対して、右SMFの森が1人で対応する場面が多く、劣勢を強いられた。

このチームの問題点は、言うまでもなく、点の取れるストライカーがいないこと。前線に頼れるストライカーがいると、苦しい戦いになっても、耐えていれば、最後には、彼が何とかしてくれるだろうという、期待感がもてる。既存のメンバーで、出来うる最善のサッカーをして勝ち点を拾っている福岡の戦いぶりは賞賛すべきだが、それでも、本来は中盤の選手である、布部や久藤にゴールを期待せざる得ない状況は、見ていて切ない。

■ 川崎の苦戦の要因

一方の川崎フロンターレは、よく勝ち点「3」を獲得できたなと思う。川崎らしい、縦に速いサッカーは影を潜めて、福岡の鋭い出足の前に、ボールが全くつながらなかった。

苦戦の原因が主力不在だったことは間違いないが、それ以外の要因もあった。挙げてみると、以下の4つ。

  ・トップ下の今野
  ・黒津と我那覇の役割分担の不徹底
  ・右サイドでの劣勢
  ・運動量不足

一番気になったのは、右サイドの森の位置で数的不利になるので、ここをカバーしなければならないという意識が、過剰にチーム全体に表れて、バランスが崩れてしまったこと。ほとんど攻撃に絡めず、逆に中央に位置することで、真ん中のスペースを消してしまっていたMF今野を下げて、試合途中に3バックから4バックに変更しても良かったのではないかと思う。

■ ジーコスピリット?

川崎の内容は悪かった。もしかしたら、今シーズン、最低の内容だったかもしれない。ただ、それでも、勝ち点「3」を獲得したことに、大きな意味がある。谷口の決勝ゴールを含めて、確かに、ラッキーな要素もあった。だが、それをラッキーだけで片付けてはいけない。絶対に何か、要因があるはずである。

先日のレッズ戦のフロンターレの戦いぶりを、”ジーコスピリット”が表れた試合と評しているメディアがあった。関塚監督は、鹿島アントラーズの出身。結びつけることが出来なくもないか。

■ オーガナイザー ホベルト

福岡では、MFホベルトのプレーが秀逸。福岡の攻撃は、ほとんどがホベルトを経由する。正確なミドルパスと正確なボールコントロールが光っていた。川崎の中村憲剛とのマッチアップでも、ホベルトが優勢だった。

一方の川崎では、左SMFに入った、西山のドリブルが観衆の興味を誘った。スピードとテクニックを兼ね備えた鋭い突破は、浦和レッズの相馬を連想させる。つなぎのパスがやさしくなく、クロスの精度もいまひとつだったが、ほとんど攻めてのなかった前半は、唯一の突破口になっていた。オールラウンドなMFマルコンの壁は厚いので、今後は、途中出場で切り札的な扱いをしても面白いと思う。

■ 決勝ゴールを挙げた谷口

逆サイドの森は、非常に良くなかった。古賀とアレックスの対応に苦しみ、攻撃参加したときも、1対1で相手を抜けきれず、ブレーキになっていた。圧倒的なスピードは魅力なので、使い方をもう少し学んで欲しいところ。

決勝ゴールの谷口は、攻守で奮闘した。ゴールシーン以外でも、中村憲剛の失ったボールを厳しいタックルで取り返す場面もあり、相方のフォローも完璧だった。課題は、展開力。ボールをもったときに、右往左往するシーンがあって、落ち着きがなかった。

■ 欠けているホスピタリティの精神

川崎としては、大きな前進となったが、まだ、勝ち点「4」の差がある。残り3試合は、勝ち続けるしかない。

それにしても、等々力周辺は、不親切。駅から遠いのは仕方ないが、スタジアムへの道案内くらいは、あってもいいものだ。何年間、Jリーグの試合をしているのか、という愚痴もいいたくなる。

この試合は、川崎フロンターレが劇的な勝利をおさめたこともあって我慢できたが、ホスピタリティが感じられない。せっかく、フロンターレがいい試合を見せ続けているのに、もったいないと思う。

いい印象と悪い印象の両方をもって、等々力を後にして、次に向かった。

(続く。)




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日本×サウジ ベストゲーム②

選手個々について、簡単に。

■ 巻について

オシムジャパンで6試合連続で先発出場していながら、いまだゴールのない巻に対して、風当たりが強くなっている。オシム監督は、巻の貢献度は高いと擁護しているが・・・。

→ 巻については、無得点であることは、それほど問題のあることだとは思わない。能力的な欠陥があるのであれば、巻の器用を考え直さなければならないと思うが、巻は、今シーズンもJ1で二桁のゴールを挙げていて、もともと、得点センスもあるプレーヤーである。コンディションさえ良くなれば、いずれ、ゴールを量産し始めると思う。

心配なのは、ノーゴールで無駄なプレッシャーがかかって、余計にゴールから遠ざかる危険性があること。そして、オシム監督が、サウジ戦で巻を擁護したことで、巻自身が、ゴール以外の仕事をしていればOK的な考えを持ってしまう可能性があること。

さいわい、千葉のシーズンはまもなく終わる。よって、十分にオフに休養を取ることができる。コンディションさえよくなれば、ターゲットマンとしての巻の能力に疑いはない。

■ 山岸智に関して

この選手の良さが分からない、という人は多いだろう。ボクも、少し前まで、よく分からなかった。特に身体能力が際立っているわけではないし、テクニックに優れているわけではない。運動量があって、左右両サイドをこなせる柔軟性があって、いい選手だが、代表レベルではないと評してきた。

千葉の試合を見ていても、それほど目立つ選手ではない。だから、理解されづらい選手であると思う。それでも、オシム監督は、代表に抜擢し、試合に起用している。その魅力は何だろうか?

山岸が代表に招集されてから、かなり多く、千葉の試合を見た。そして、ようやく一つの答えが見つかった。この選手は、ゴール前に入っていくタイミングと位置取りが抜群である。

山岸智 インタビュー

これは、もうセンスと表現するしかない。こういうタイプは、Jリーグではホントに珍しいと思う。無理やり表現すると、ジュビロ磐田時代に、左サイドが基本ポジションでありながらゴールを量産していた藤田俊哉のイメージか。このタイプの選手の良さは、一度みただけでは、分からないことが多いが、何度も繰り返してみていくことで、徐々に、良さが身にしみていく。

そうなると、サウジ戦で、右サイドの加地のクロスを駒野がシュートしたシーンと、その逆で、左サイドの駒野のクロスを中央に進出した加地が相手DFを引き付けて我那覇の得点をお膳立てしたシーンが思い起こされる。サイドプレヤーが中に入って仕事をするとき、マークがついてこないで、フリーでシュートを打てる可能性はかなり高い。

サイドで山岸を起用するという案は、将来、日本代表でも、なかなか面白い攻撃のオプションになりうると思う。どうしても点の取りたい場面で、フォワードの選手を入れ替えても、効果は表れにくい。サイドプレーヤーとして山岸を投入することで、相手の警戒の薄い位置から、突破口を開けることができるかもしれない。ただ、現状での山岸では、厳しいと思う。攻守に、一回り大きくならなければならない。可能性のあるプレーヤーであることは間違いない。

■ 中田浩二に関して

海外組の中で、オシム監督が一番期待しているのは、バーゼルの中田浩二ではないかと想像する。センターバック、左サイドバック、左サイドハーフ、ボランチと、4つのポジションでプレーできるマルチな才能を、オシム監督が見逃すはずがない。

現在、今野と阿部がストッパーの位置に入っているが、ボクは、左センターバックのレギュラーを勝ち取るのは、中田浩二で間違いないと思う。

それにしても、オシム監督は、CBのポジションだけ、異常に厳しい目線で選考基準を行っている。選出されたのは、闘莉王、今野、阿部、水本、青山、坪井、山口智だけである。

ボランチも出来て、センターバックもできる選手は限られている。現実的に代表入りの可能性の乏しい選手もいるが、名前を挙げると、

宮本(G大阪)、戸田(広島)、那須(横浜)、林(甲府)、青木(鹿島)、寺田(川崎)、菊地(磐田)あたりか。




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神戸×柏 J1昇格をかけた戦い②

■ J2の首位攻防戦

J2の首位争いをする、ヴィッセル神戸と柏レイソルの試合。この試合の前までの勝ち点は首位の神戸が「84」で、3位の柏は「79」。柏としては、J1自動昇格を狙うには、勝つしかない状況である。

先制点は、柏。前半1分、FW鈴木達也のゴールで先制。その後は、両チームとも、なかなかチャンスが作れなかったが、神戸が、前半終了間際に、三浦のセットプレーから北本が同点ゴール。1対1で前半を終了した。

追いつかれた柏だったが、後半5分、鈴木達也のゴールで勝ち越し。さらに、後半11分にも、ディエゴのゴールで突き放す。3対1と2点リー押した柏だったが、前節と同様に、ここから追いつかれる。後半13分に、U19の柳川のゴールで1点差に詰め寄られると、後半35分には、近藤のゴールで同点に。嫌な雰囲気だった柏だったが、後半40分、フランサのパスを受けた、ディエゴが勝ち越しゴール。4対3で柏が勝利した。

■ 5分間の沈黙、そして歓喜

試合のレベル的にはそれほど高くなかったが、両チームのJ1昇格への熱い気持ちが前面に表れた、好ゲームとなった。

後半35分に、FW近藤のゴールで追いつかれた柏レイソル。柏は、前節の横浜FC戦でも、3対1から追いつかれて勝利を逃している。2点差リードというのは、気が緩みがちになるので、難しい状況だと言われるが、実際に2点リードを追いつかれることは、めったにない。それも2試合連続で、しかも、当面のライバルチーム相手の失態である。このときの、柏サポの落ち込みはいかほどだったか。だからこそ、後半40分のディエゴの決勝ゴールには、存分の価値がある。

ディエゴのゴールをアシストしたのは、FWフランサ。コンディション不良のため、90分間フルに出場できないため、ずっと途中出場が続いているが、まさしく、ジョーカーという活躍を見せている。とにかく、足元が巧みで、味方を生かすことが抜群にうまい。ボックス付近でボールを受ければ、決して取られない。ディエゴに出したパスは、タイミングもコースも最高だった。

■ 異質な神戸のサッカー

一方の神戸は、いつもの、コレクティブなサッカーが出来なかった。神戸のよさを消したのは、柏のプレスの激しさ。ボールマンに対して、うまくプレッシャーをかけられており、神戸の特徴である、ロングボールの精度を狂わすことに成功した。

この試合では、十分に持ち味が発揮できなかったとはいえ、ヴィッセル神戸の目指すサッカーは、Jリーグ史のなかでも、かなり特異な部類に入る。フォーメーションは、オランダ式の4-3-3。3トップで、両ウイングに、朴と三浦を配置する。なかなか日本には、優秀なウインガーがいなかったためか、このオランダ式のオーソドックスなシステムを採用したチームは、全く記憶にない。もしかしたら、Jリーグのチームでは、このチームが初めてではないだろうか?

フィールド上の11人がしっかりとスペースを確保して、ワイドなサッカーを展開する。いいときの神戸は、DFラインから、見事なチェンジサイドのパスが飛び交う。この試合では、神戸のよさを消した、柏のサッカーが見事にはまったといえる。

■ アンストッパブルな近藤祐介

両チームあわせて7つのゴールが入ったが、最も、素晴らしいゴールは、ヴィッセル神戸の近藤が決めたドリブルシュートである。とにかく、ここ数試合の近藤のプレーは目を見張るものがある。重戦車を思い起こさせる迫力ある突破、左右両足から繰り出される重くて強烈なシュート、そして、決定力。J2で、一年間、経験を積み重ねて、大きく成長を遂げた。近藤は、完全に殻を破った。

FC東京時代も、ポテンシャルは高く評価されていたが、出場機会がめぐってきても、なかなか結果を出せなかった。神戸に移籍して以後も、思うように得点を伸ばせずに、苦しい状況が続いていたが、ここに来て、一気にパフォーマンスを上げてきている。

■ 若い柏レイソルがつかんだ大きな勝利

前節の失態でJ1自動昇格に赤信号の灯った柏にとっては、大きな勝利となった。苦しんでつかんだ勝利だけに、いっそうの価値がある。2得点をあげた鈴木達也や右SDFの蔵川といった、有望な若手も育ってきており、チームのムードは上昇気流。

攻撃は、ディエゴに依存しすぎな感もあるが、ディエゴの際立ったパフォーマンスを見せているのだから、ディエゴに頼りたくなる気持ちは理解できるし、ここまできたら、何よりも、結果を残し続ける必要がある。

■ 首位攻防の3試合目は 神戸×横浜FC

そして、18日に、首位の神戸と2位の横浜FCが対戦する。会場は、日本で屈指のスタジアムと評判の神戸ウイングスタジアム。本調子であれば、Jで最も美しいサッカーを見せるヴィッセル神戸と、Jで最もコレクティブで近代的なサッカーを見せる横浜FCが対戦する。好ゲームは必至。




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サウジ戦 視聴率と俊輔

■ 視聴率 10.8%

サウジアラビア戦のTBSでのテレビ視聴率は、「10.8%」だったという。単純に考えると、日本人の9割は、この試合を見逃していることになる。お気の毒なことである。

サッカーの試合は、無数にある。その中から、どの試合を選択して、観戦をするのか(視聴をするのか)は、全て、自身の判断にゆだねられている。

「最近、サッカーを見ても面白くない。」と感じる人は、単に、その選択をミスしているだけだと思う。ガンバ大阪の試合だからといって全ての試合が面白い試合になるとは限らないし、逆に、ラモス率いる東京ヴェルディ1969の試合だからといって全ての試合が退屈な試合になるとは限らない。ライブで見られる試合は、限られている。事前に試合展開を予想して、いい試合を見逃さないようにするのも、技量のひとつである。

■ 視聴率 17.4%

一方、サウジ戦の後番組になった、バレーボールの日本×オランダ戦の視聴率が、「17.4%」。純粋なスポーツ番組と、半バラエティ番組を単純に比較するのは無理があるが、バレー中継の視聴率の高さには驚かされる。バレーボールは、日本人にとって、それほど特別なものなのだろう。

それだけに、バレーボールという文化をメチャクチャにしたバレーボール協会とTV局は、猛省すべきだ。視聴率さえ取れれば、何をしてもいいのか?バラエティ化したことで、どれだけ多くのものを失っているのだろうか?

■ スター不在と中村俊輔

ボクは、視聴率だとか、観客動員だとか、そういうものには、あまり興味はない。視聴率が低迷しようが、新聞・雑誌の売れ行きが落ちようが、何も困らない。

実際に、一番困るのは、マスコミ業界である。中村憲剛が一面のスポーツ紙と、中村俊輔が一面のスポーツ紙を比較すると、(記事の内容には関係なく)、どちらの方が売れ行きがいいのかは、明らかである。

視聴率が低迷しているオシムジャパンに、中村俊輔を招集すれば、2~3%の視聴率upは間違いないと思う。ただ、スター不在だからとか、人気がないからとかいう適当な理由で、中村俊輔を救世主扱いして、代表入りの機運を盛り上げていこうという動きをするのは、迷惑である。

純粋な戦力としてみても、中村俊輔が、オシムジャパンに何かプラスアルファの力を与えてくれるのは確実である。だから、「俊輔がいれば、こうこうこういった変化が起きると予想できる。よって、俊輔を代表に呼ぶべきだ。」という説得力のある記事を書いてほしいものだ。




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日本×サウジ ベストゲーム①

■ サウジアラビアとの決戦

アジアカップ予選。日本はホームでサウジアラビアの対戦した。

日本は、阿部・闘莉王・今野の3バックで、鈴木の1ボランチ。中村憲剛と三都主が攻撃的MF。数字で表すと、3-1-4-2。

前半は、立ち上がりこそ、サウジの攻撃に危うくなるシーンもあったが、前半の10分あたりから30分あたりの時間帯は、日本が猛攻。前半17分に、コーナーキックから巻がヘディングシュートし、その跳ね返りを闘莉王が決めて先制。29分には、右サイドでボールをキープした加地の裏を駆け上がった今野がオーバーラップでサイドを駆け上がると、左足でクロス。そのクロスを我那覇が決めて追加点。2対1で前半を終了した。

後半も、同じメンバーでスタートした日本は、後半5分に今野→駒野→我那覇とつないで、3点目。駒野のグラウンダーのクロスに対して、中央に入り込んで相手DFを引きつけた加地のプレーが光った。中盤以降、運動量が落ちた日本は、三都主に代えて山岸、我那覇に代えて高松を投入するが、サウジにボールを支配される。苦しい展開になるが、巻に代わって羽生を投入すると、息を吹き返し、結局、3対1で勝利し、見事にグループ首位を決めた。

■ 素晴らしい雰囲気を作った札幌ドームの観衆

まず、札幌ドームの雰囲気が非常に良かった。状況に応じない、ありきたりの、決まりきった統制された応援ではなく、チャンスのシーンには歓声を上げて、いいプレーには拍手を送る。試合内容が良かったこともあるが、”俺達がチームをサポートする”的な、妙な義務感がなく、自然体の応援だったのが好感を持てる。

是非、コンサドーレ札幌にも、同じように暖かい声援を送って欲しい。今のコンサドーレ札幌は、非常に魅力的なタレントが揃っていて、北海道のサポーターによりいっそうのあたたかい声援に包まれることができれば、来シーズンこそ、必ずや、J1昇格レースの先頭を走ることができるだろう。それだけの潜在能力をもったチームだから・・・。

ナイトマッチということもあり、屋外でプレーするときの寒さを考慮して、室内の札幌ドームを選択したのだと思うが、大成功だった。今後も、関東以外での試合を多く実施して欲しい。

■ ようやく披露されたオシムジャパンの目指す形

前半の終了間際と、後半の中盤以降の試合運びには課題が残ったが、総じて、日本は、自分達のやりたいサッカーが出来て、オシムジャパンの目指すサッカーを観衆に披露することができた。

特に、2点目と3点目のシーンのように、ポジションにとらわれずに、みんながゴール前に入り込んでいく姿勢はアグレッシブで、見ていて爽快感があった。2点目は、センターバックの位置から今野がオーバーラップしてクロスをあげたもので、3点目も今野の攻撃参加が起点になった。

■ 走ることでチャンスを拡大させる

得点シーン以外にも、前半には、加地が右サイドを突破して逆サイドの駒野がフリーでダイレクトシュートを放ったシーンがあり、後半には、インターセプトから阿部が前線に駆け上がって中村憲剛のスルーパスを受けてあわやというシーンがあった。

オシム監督のいう、「走る」の意味は、決して、相手をマークするためだけに走れといっているのではない。相手選手をしつようにマークする事だけをとらえて、守備的なサッカーという方もいるがとんでもない。チャンスだと思ったら、マークマンを外してでも、自分自身の判断で、ゴール前に走り出すことを、どの選手にも求めている。当然、リスクもあるが、ゴール前に味方が2枚いるより3枚いる方がボールマンの選択肢が増えるし、ビッグチャンスにつながりやすい。

■ 我那覇と巻の2トップ

注目された我那覇と巻の2トップ。巻がファーストトップで、やや後方に我那覇を配置する形だったが、ターゲットが2人になったことで、ボールのおさまりがよくなって、後方からのオーバーラップを促すことになった。

特に、我那覇。柔らかいタッチのポストプレーで、再三、前線で起点となるなど、出色の出来。2ゴールのほかにも、惜しいミドルシュートを放って、あわやというシーンを多く作った。決して、高松の出来が悪かったわけではないが、終盤に日本のリズムが悪くなったのは、我那覇を交代させたことが大きく影響した。田中達也や佐藤寿人らシャドータイプの1トップと組むと、相手DFのターゲットになりやすく、つぶされることも多かったが、巻と組ませる作戦が大成功した。

一方の巻のプレーも悪くはなかった。ひところよりはコンディションが上がってきており、競り合いでの強さも見せた。ただし、我那覇と比べると、プレーに雑なところが見られる。現状は、フォワードのファーストチョイスではあるが、安泰ではなく、むしろ、厳しい状況になった。

■ 課題はつなぎでのミスの多さ

課題はつなぎでのミスが目立ったこと。1ボランチとなったことで、鈴木啓太の負担が増えて、サウジのプレスにボールを奪われるシーンがあった。鈴木啓太自身は、それほど展開力に優れたタイプではないので、彼がボール回しの中心となって、プレーを展開するのは、リスクが大きい。失点シーンも、鈴木啓太のパスミスが発端となっていた。

このあたりは、MF中村憲剛のポジションが高めで、つなぎに顔を出すシーンが少なかったことも影響している。この試合のメンバーでは、一番、テクニックがあってボールを預けられるのは、中村憲剛である。前目に位置したことで、ラストパスを狙うシーンは増えたが、バランスという意味では、よくなかった。中村憲剛のポジショニングに関しては、再考の余地があるだろう。

■ 好プレーを見せた三都主と加地

三都主は、非常にいいプレーを見せた、この試合は、無駄なキープや無謀な突破が一度もなく、全てが実効性あるプレーだった。駒野との左サイドアタックはスムーズで、効果的だった。あえていうと、若干、三都主が左サイドに張り付きすぎの感もあって、右サイドの加地が孤立するシーンや、駒野の上がっていくスペースが消されてしまっているシーンもあった。

右サイドの加地は、サポートが少なかったが、独力で突破するシーンも目立ち、試合全体を通してハイレベルなプレーを見せた。サイドをアップダウンするだけでなく、中央に入ってボールを受けたり、ゴール前に顔を出すなど、幅広い動きでチームに貢献した。ライバルは多いが、いまのところ、右サイドに関しては、加地が他のメンバーを大きくリードしている。

■ 闘莉王にはもうPKを蹴らすな!!!

闘莉王は、普段、浦和レッズで見せているプレーを、ようやく代表でも見せることが出来た。PK失敗以外は、ミスらしいミスはほとんどなかったし、高さで相手に負けることもなかった。存在感は抜群。得点シーンは、彼のよさが、存分にあらわれたシーンだった。文句のつけようのないプレーだったが、ただ、もう代表ではPKを蹴らないでほしい・・・。

■ 余裕が生んだラボ?

課題の残った、後半の中盤以降の戦い方だが、ボクは、単にテストの一環で、2点リードの余裕が生んだ実験だったと思う。明らかに、中盤の選手の運動量が落ちていたので、中村憲剛を代えて長谷部を入れて完全なダブルボランチにすれば全く問題なかったと思うし、羽生というカードが残っていたので、羽生をもっと早い時間に投入していれば、危なげなく試合をクローズできたと思う。

オシムほどの監督なら、問題点は分かっていただろうし、選手交代をすれば、状況が改善されることくらい分かっていたはずだ。あえて、動かなかったのは、選手に対して、ペース配分の大切さや、苦しい状況になったときの戦い方を学習して欲しかったのではないかと思う。

選手の言葉を聞く限り、システムは、選手が自分達で決めているらしい。これだけ頭のいい選手が揃っているのだから、ベンチの指示がなくても、危険だと感じたら、自発的に4バックにしたり、ダブルボランチに変更したりすることがあってもよかった。

■ 本来の実力を発揮できなかったサウジ

相手のサウジアラビアだが、かつてのカウンター一辺倒のサッカーから、テクニックのある中盤を前面に押し出したつなぐサッカーを披露して、非常に驚いた。しかしながら、つないできたので、逆に怖さはそれほど感じなかった。前線の個人能力の高さは魅力的だが、日本としては、しっかりとDF陣が対応できていたので、大きな混乱はなかった。

コンディション的には、早くから札幌に遠征していた、サウジが優位だったように思うが、試合が始まると、日本の運動量の多さについていけないシーンが目立った。

サウジは本来の力を出せなかったが、だからといって日本のパフォーマンスを割り引いて考える必要はない。相手チームの出来というのは、自チームの出来と相関関係にある。日本がサウジのよさを消して本来のサッカーをさせないくらい、いい内容のパフォーマンスを見せたということ。素直に日本のパフォーマンスを評価してもいい。

■ 来シーズンも期待

これで、今年の代表ゲームは全て終わった。次からは、おそらく、海外組や、国内の経験のある選手が代表に戻ってくるだろう。7試合で、守備に関しては、完全にベースが出来た。あとは、攻撃で、どのタレントをどう組み合わせるかの作業が残っているが、熾烈なポジション争いが見られそうで、楽しみだ。きっと、来年は、実りのある一年になることだろう。いい形で一年を終えることができた。




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◆採点◆

川口能活・・・6.0

決定的なシュート自体がなかったので、目立つシーンはなかった。素早いフィードが良かった。

阿部勇樹・・・6.0

サウジに危ないシーンを作らせなかった守備を評価。もう少し攻撃の起点になってもよかった。

田中マルクス闘莉王・・・6.5

高い得点感覚で、先制ゴールをマーク。守備でも、危なげなく対応した。PK失敗で、マイナス0.5点。

今野泰幸・・・7.0

PKを許したシーンは、数的優位だっただけに、ファールは避けたかったが、それ以外では、攻守に素晴らしいプレーを見せた。

加地亮・・・6.5

もはや貫禄すら感じられる。サイドで勝負するタイミングが抜群。終盤になっても運動量が落ちないスタミナは脅威。

駒野友一・・・6.0

3点目に得点に絡んだシーンは見事だった。中に入ってシュートを狙う意欲もあったが、細かいミスが多かったのがマイナス点。

鈴木啓太・・・6.0

ややパスミスが多かったが、守備での貢献度は大。このチームには、欠かせない存在。

中村憲剛・・・5.5

序盤は輝くも、前半の中盤以降は、らしさを発揮できなかった。後半は、運動量も落ちてミスも多くなった。もっとできるはず。

三都主アレサンドロ・・・7.5

ある意味、らしくなかった。この試合は守備でも大貢献。見事なインターセプトから、カウンターの起点に。チャンスメーカーとして十二分プレー。

巻誠一郎・・・5.0

得点機に決めていれば、ずいぶん印象も変わっただろう。精力的に動いて、味方をサポートした点は、高く評価できる。ただ、もともと、巻は、泥臭い部分だけではなく、得点を取るセンスも兼ね備えているだけに、物足りない。そろそろ結果も残して欲しい。

我那覇和樹・・・8.0

出色の出来。リスクをかけて攻めあがるには、ボールの落ち着く場所が絶対に必要。この試合では、我那覇でボールがおさまることで、全てがうまく循環した。

山岸智・・・5.5

三都主に代わってピッチに入ったが、期待されたチームの悪いムードを変えるだけの働きは出来なかった。ぺナで突破して、シュートを放った場面は良かった。

高松大樹・・・6.0

PKゲットと振り向きざまのシュートで存在感をアピール。空中戦も高い確率で勝利していたが、味方のサポートが少なく、次の展開にはつながらなかったのが残念。ややサイドに流れすぎの感もあった。

羽生直剛・・・6.5

ラスト5分の逃げ切り要因として起用されたが立派に役目を果たした。劣勢ムードを跳ね返した。




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サウジ戦 展望

■ 今夜はサウジ戦

今夜、アジアカップ予選のサウジアラビア戦が行われる。札幌ドームでの試合となる。個人的には、サッカー場という感じがしないので、札幌ドーム自体は好きではないが、北海道で代表戦が行われるのは珍しいし、飽和状態の関東近郊で試合をするよりは、いいと思う。

アジアカップ予選の最終戦となるが、両チームとも本大会出場を決めており、興味の対象は、勝敗以外の部分が多くを占める。試合の、ビューポイントをあげる。




View Point①

刻々と変化していくフォーメーションチェンジとポジションチェンジを見逃さない。

試合開始時の予想フォーメーションは、

20061115110839.png


だが、フォーメーションについて、オシム監督から具体的な指示は無いようで、相手のフォーメーションや試合の状況を選手自らが考えて、選択しているようだ。相手が1トップなら4バックで、相手が2トップなら3バックで対応することが多いようだが、それも流動的。そのとき、最善と思われる構成で試合を進めることになる。

だから、試合途中に、

20061115110851.png


に変わっていてもおかしくないし、

20061115112428.png


という状況になっていても不思議ではない。大事なのは、もっとも、相手との相対関係で優位に立てる陣形を見極めて、試合を進めていくことにある。自分達のスタイルを突き通すやり方を好む人には、受身とも取られるやり方は、好感がもたれていないかもしれないが、複数のポジションがこなせる選手を、重用している一番の理由は、そこにある。

ポジションチェンジを行うことで、どこで、どんな化学変化が起きているのかを見極めながら、試合を観戦することが、オシムジャパンの楽しみ方のひとつ。ぼーっと試合を見ていると、見逃してしまう。それは、あまりにも惜しい。

View Point②

自由と規律のバランスは取れているか?

大雑把に言うと、トルシエのサッカーが「組織的なサッカー」で、ジーコのサッカーが「自由なサッカー」と表すことがいえる。そして、オシムのサッカーも「組織的なサッカー」に分類することができる。

ただ、間違っていけないのは、「組織的なサッカー」に自由がなく、「自由なサッカー」に組織がないわけではない。TVゲームのように、「組織的なサッカー」と「自由なサッカー」のどちらか、片方だけを選んで、試合を進めていくというわけではないのだから。

そして、「組織的なサッカー」と「自由なサッカー」は、相殺されるものではない。例えば、ドイツW杯で、アルゼンチン代表は、最も優れたパフォーマンスを見せた。彼らのサッカーは、高次元に、自由と組織のバランスが取れた上質のサッカーだった。

自由と組織の関係についてゲーム的に分かりやすく表現すると、「自由なサッカー」にも「組織的なサッカー」にも10ポイントづつ与えられていて、その和がチームの総合力として表れてくるイメージ。だから、組織的なサッカーで、自由がないから面白くないというのは間違い。組織的に戦いながら、いかに自由な部分をピッチ上で表現できるか、そのバランスが大切なのである。

View Point③

未来を想像する。

最新のサッカーダイジェストのインタビューにあるように、オシム監督は、欧州組(中村、松井、中田浩、高原ら)を構想から外しているのではない。そして、国内で実績のある中堅以上の選手(小野、福西、楢崎、柳沢らを指しているのか?)も、選考の対象から外していると、言及している。

大切なのは、未来。

代表チームである以上、親善試合であっても、結果と内容の両方が求められる。代表チームは特別なので、常に最強のメンバーで戦わなければならないという考えも理解できる。

もちろん、ノー文句で、オシム監督の考えを受け入れる必要はないが、方向性が間違っていないのであれば、現状は、問題ない。例えば、サウジ戦で、中村俊輔がいればチーム力は明らかにアップするが、彼をジョーカーとしてとらえて、チームのベースを作ってから、ジョーカーを投入した方が、他の選手のレベルアップも促せるという意味では、悪くない考えである。目の前の試合だけを見てチームを判断するのは、さびしい考え。

 オシム発言① 問題なのは、結果が出るのを待ち切れずにイライラすることです。Jリーグでプレーする選手だけで代表を編成し、あまりうまくいかないことに苛立つ人たち。そういう人たちがいることなんです。

 オシム発言② 我々は日本代表が今、何勝何敗なのかという成績を競っているのではなく、2010年のワールドカップを目指しているのです。選手が代表に選ばれたいという気持ち、サポーターがこの選手を応援したいという気持ちは、当然理解しています。しかし、そこを少し待っていただいて、未来の、ワールドカップを目指したチーム作りだということを踏まえたうえで、応援していただきたい。

チーム作りは、始まったばかりなので、オシムジャパンには、不完全な部分は多い。批判をしようと思えば、その部分を取り上げて批判をすることも可能であるが、それでは、試合を見ても、面白くもなんともない。可能性の感じる部分、将来につながりそうな部分を感じ取って、足りないパーツを考えながら、未来志向で試合を見ることも、この時期には必要である。

代表の試合は、どの試合も大切である。だけど、もっと大切なのは、この先にある。

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韓国×日本 収穫のあったドロー

■ 五輪代表 韓国戦

五輪代表の韓国戦。日本は、平山・梶山・青山・西川・本田ら、前回の中国戦でスタメン出場した選手は選考外。

序盤は、韓国が日本を圧倒。パク・チュヨンが3度決定的なチャンスをつかむと、3度目の正直で、先制ゴールを決めた。日本は、セットプレーでのマークが甘く、ルーズな守備をつかれて先制を許した。先制点を奪われた日本は、この後も、終始劣勢で前半を終えた。

後半に入ると、韓国のプレスが弱まって、日本がようやく中盤を支配できるようになった。後半20分に、左サイドを崩してクロス。そのボールが韓国のオウンゴールを誘って同点に追いついた。その後は、韓国もチャンスを作るが、両チーム勝ち越し点は奪えず、1対1で引き分けた。

■ 異質なプレーを見せたMF乾貴士

ぶっつけ本番となった日本は、前半こそ、韓国の猛攻にさらされたが、後半にはいると落ち着きを取り戻した。

最初に触れたいのは、何と言っても、高校生MF乾貴士。ボールタッチは、5度ほどだったが、全てのタッチで印象に残るプレーをした。繊細なボールタッチと、誰にも想像できない創造的なプレーは、このメンバーに入っても異質。カテゴリーが上になっても、輝いている選手は輝いて見える。

ちょうど、先週の土曜日に滋賀大会準決勝でプレーした姿を見たが、このときも思ったが、彼は、ドリブラーなのか?パサーなのか?ということ。ドリブラーという冠がつくことが多いが、ボクは、パサーだと思う。それも、極上のパサー。彼のドリブルは、相手の急所をえぐるスルーパスを出すための前準備である。乾のスルーパスのセンスは、平塚時代の中田を思い起こさせる。乾がボールをもつと、フィールド上に一本の線が描かれる。

滋賀県大会 準決勝 野洲×膳所 試合レポート

■ 面白い左サイドバックバックの上田康太

水野・谷口に関しては、良くもなく、悪くもなくというプレーだった。Jで、存在感を示している選手なら、このくらいは当然で、もっといいプレーを見せてもいい。

面白かったのは、左サイドの上田。最近は、ジュビロ磐田でも左サイドバックで起用されているが、田中・千葉・柳楽・上田と4バックを組むと、必然的に上田にボールが集まって、上田のところでは、とりあえず、落ち着くことができる。守備面では不安もあるが、左サイドでの器用も面白い。(ただし、左サイドバックでは、上田の能力がフルに生かされてはいない。このメンバーなら、ボランチでプレーしているところも見たかった。)

■ 不本意なプレーだった千葉と柳楽

不安定だった千葉と柳楽のセンターバックだが、まだ、コンビネーションが出来ていないので、チーム全体で組織的な守備が出来ていなかったのも考慮すべきである。だが、あれほど、韓国のCFに基点を作られると、苦しい試合になってしまう。特に、柳楽の出来はよくなかった。

それ以外の選手で印象に残ったのは、名古屋の左MFの渡邊がそれなりのプレーを見せたと思う。前半は、うまい具合にボールをキープして、チームにリズムを作ろうと懸命にプレーしたように思う。

■ 韓国は黄金世代なの?

相手の韓国は、黄金世代と言われているらしいが、旧来の韓国代表と比べても、それほど変わっているようには思えなかった。先日のアジアユースでもそうだったが、試合中に、これほど決定機を外すと、勝利するのは難しくなるだろう。

黄金世代というのは、実績を残してはじめて、そう呼ばれるようになる。チーム発足前から、”黄金世代”と呼ぶのは、どうかと思う。むしろ、自分達に、無駄なプレッシャーをかけているだけだと思う。

■ 収穫のあった韓国遠征

今回は、B代表ともいえる、反町監督の選手選考だが、この時期にしか、出来ないチャレンジだったので、悪くないアイディアだと思うし、これまで、代表での経験が少ほとんどなかった、上田や谷口らに出場機会を与えて、さらには、渡邊や乾、松井といった新たに戦力になりそうな選手を発掘することも出来た。収穫は多かった。

明らかに韓国のほうが、決定機は多かったので、課題は多いが、フルメンバーではないので、仕方ない。とりあえず、早く、フルメンバーで試合をしているところを見たい。話はそれから。



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FC東京×川崎 赤と青

■ 奇跡的な逆転勝利

3位の川崎フロンターレが、味スタでFC東京と対戦。試合は、4対1とリードを許した東京が、後半6分に戸田のゴールで1点を返すと、そのあと、ジュニーニョが退場し、一気に東京の流れに。鈴木・宮沢・平山を投入した東京は、後半38分に鈴木のパスを受けた平山がゴールを上げて移転差に追いつくと、後半39分には、マルコンが遅延行為で退場。9人の川崎に対して攻め込む東京は、ロスタイムに宮沢と今野のゴールで逆転。5対4で東京が、大逆転勝利した。

■ 明暗を分けた交代カード

後半5分にマギヌンのゴールで、一時は1対4とリードされた東京だったが、そこまでの内容が極端に悪かったわけではなかった。したたかに、セットプレーとカウンターから4得点を奪われたという印象だった。後半6分に、戸田のゴールで2点差に追い上げてからは、ずっと、東京が攻め込んでいた。

大逆転の要因になったのは、交代要員の差だった。東京は、鈴木規郎・宮沢・平山と3人の交代選手がみんな結果を残した。反対に、川崎が切ったカードは、佐原・鄭大世・井川という、かなり後ろ向きのカードの切り方だった。ジュニーニョ・我那覇・マギヌンがピッチを去り、相手の攻撃に対する危険性がなくなったことが、川崎の逆転負けにつながった。

■ 大逆転を演出した鈴木規郎

交代選手の中でも、特出したプレーを見せたのが、MF鈴木規郎。石川に代わって、後半9分にピッチに入ってからは、左サイドを基点に、いくつのもチャンスを作った。馬力のあるドリブルと鋭いクロスは、魅力に溢れる。今シーズンは、ガーロ監督の元、左サイドバックでプレーすることが多かったが、この試合は、本来の左サイドハーフに入って躍動した。

ボクは、FC東京が中盤に失速した最大の要因は、鈴木規郎の離脱だと思っている。鈴木の不在の間、伊野波や藤山らを起用したが、なかなか固定できず、大きなウイークポイントになっていた。先発で起用されることはないが、貴重な切り札になっている。

■ 確かに奥谷レフリーに問題はあった

ジュニーニョのシミュレーションに対するイエローとマルコンの遅延行為に対するイエローについてだが、ジュニーニョへの判定については許容範囲で考えられなくもない判定だったと思う。一方、マルコンへの判定については、誤りだったと思う。

ただ、なんとなくのイメージでは、一般的に、2枚目のイエローカードは1枚目に出されるイエローカードよりも判定が甘くなりがちで、また、チームに1人退場者が出ていると、同一チームから2人目の退場者は出しにくいというムードがある。(逆に、相手チームにも退場者が出て、10人対10人になるケースが多く見られる。)でも、こういう、状況状況を考慮した判定をしなさいという、規定はルールブックにはないはずで、そう考えると、奥谷レフリーは、周りに流されず、きっちりと判定して、2枚のレッドカードを提示したといえなくもない。

■ 判定に文句を言いたくなる気持ちは分かるが・・・

試合終了後に、関塚監督はレフリーの判定に対する不満を述べた。その趣旨は、「リードしてからの時間の使い方に日本サッカーは問題があるのに、リードしているチームに不利になる判定が繰り返されるのは、良くない傾向である。」気持ちは、分からなくもない。

ただ、この試合については、逆転負けの要因は、レフリーの判定だけではなかった。そこは、忘れてはいけない。後半のプレー内容では、逆転を許しても仕方がなかった。

関塚監督は、若くて優秀な監督である。だから、敗因をレフリーの判定のせいだけにしてほしくない。10人になったとはいえ、残り35分ほどで、2点のリードがあって、交代のカードも3枚とも残っていたのだ。采配の妙で、逃げ切るくらいの腕を見せて欲しかった。

■ 進化を問われる中村憲剛

次節は、ホームで残留争いをしているアビスパ福岡と対戦する。ジュニーニョ・マルコン・マギヌン・箕輪の4人が出場停止となる。もう、絶対に勝ち点を落とせない試合となる。

こうなると、もう中村憲剛に期待するしかない。せっかく、等々力で観戦予定だというのに、ジュニーニョがいないのは非常に残念だが、中村憲剛のプレーを堪能したい。彼の進化を問われる試合になる。

■ 情熱的な試合を見せるFC東京

一方のFC東京だが、先日のガンバ戦に続いて、見事な逆転劇を見せた。最後まで試合をあきらめない戦いぶりが、この時期になって、ようやく見られるようになった。まだまだ、スタメンが固定できずに、試行錯誤の状況が続くが、逆に言うと、タレントが豊富で使いたい選手が多いということ。(DFラインは除く。)

今のFC東京は、若年層を含めて、代表歴のある選手がずらっと並び、大きな可能性を秘める。ただ、J1での歴史の浅いチームなので、今後、どういったサッカーを目指していくのか、その統一見解がなく、模索している途中であるといえる。どんなサッカーにも対応できるだけの選手が集まってきている。方向性を決めるのが、何よりも大切である。

■ 赤か?青か?

これで、終盤に入って、3強のうち、ガンバ大阪と川崎フロンターレを下したことになる。それも、敗れたチームのは精神的なショックが大きいだろう大逆転での勝利であった。

ボクは、この試合を見て、26日は、赤ではなく、青いユニフォーム(背番号は18?)を着て、味の素スタジアムに行くことに決めた。こうなったら、浦和レッズも倒してしまえ!!!




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日本×北朝鮮 彼らならもっとできる!!!

■ 6度目の挑戦

アジアユースの決勝戦は、先日のU16と同じ日本と北朝鮮のカードとなった。日本は、6度目の決勝進出となるが、まだ、優勝経験はない。

試合は、開始早々、北朝鮮の超ロングシュートが決まって先制を許す。日本は、前半34分に柏木の個人技から同点に追いつき、その後は、試合を優位に進めるが、勝ち越し点は奪えず。結局、PK戦の末、北朝鮮に敗れて、準優勝に終わった。

■ 課題はビルドアップ

北朝鮮はまとまったいいチームだったが、先日のU16と比べると、攻撃力は乏しく、怖さはなかった。普通に戦えていれば、確実に勝てた相手だったと思う。

このチームの問題点は、ビルドアップにつきる。ピンチになるのは、たいてい、変な奪われ方をした後に、相手にカウンターの機会を許していたときである。特に、最終ラインからFW(トップ)に当てるボールが雑で、そのボールをカットされたときに、カウンターをうけることが多い。

相手のプレッシャーがかかっているのであれば納得できるが、フリーの状況であっても、パスミスをしてしまうことが多い。そうかと思うと、いきなりロングボールを使って、簡単に前線に蹴りこんでしまうときもある。

このチームは、つないで組み立てるのか、ロングボールを当ててからセカンドボールを狙うのか、チーム内で意図が統一されておらず、あいまいなままである。しっかりと、トレーニングされているのか、疑問に思う。

■ アタッキングエリアへのパスの供給の仕方

南米スタイルであろうと、ヨーロッパスタイルであろうと、ジーコジャパンでも、オシムジャパンでも、結局のところ、得点につながりそうなチャンスを作るための生命線は、アタッキングエリアに、どれだけ生きたボールを供給できるかということになる。前線のタレントに、マークのゆるい状態でボールを与えることができれば、チャンスを多く作ることができる。

このチームでも、トップの森島の足元にボールが入って、梅崎や柏木が前を向いてボールを持つことができれば、彼らのテクニックとイマジネーションを駆使して、うっとりするようなボール回しで、チャンスを作り出すことができる。不正確なビルドアップによって、その回数が少ないのは、きわめて残念に思う。

■ もっとできるはず

中盤でボールを奪われるリスクをなるべく避けるために、中盤でつなぐポゼッションサッカーを選択していないと推測されるが、中途半端な組み立てが、逆にピンチを誘発しているのが不思議。

この世代は、前後の世代と比べると、ややタレント的には、劣る部分はある。そのチームを率いて決勝進出というのは、評価していい。ただ、このチームのもつ潜在能力を過小評価してはいけない。このチームなら、もっとできるはず、もっと、楽に、北朝鮮に勝つことができるし、もっと、開放的で面白いサッカーができるはず。

そういうサッカーを選手たちにうまく伝達することできないのであれば、監督交代もやむなし。世界大会に出て、完敗してから、悔やむのは、もうやめにしたい。繰り返したくはない。

■ 今大会最高の選手は柏木陽介

この試合でも同点のゴールを決めた柏木。今大会では、日本チームのほとんどのチャンスを演出した。相手DFとの間の作り方や、ロビングパスの見事さは、レフティ名波浩を思い起こさせるが、スピードと運動量は、名波浩をはるかに上回る。

十分なプレーを見せた今大会の柏木だが、ひとつだけ、注文をつけると、もう少し、ビルドアップに絡んで欲しい。

■ 決して本調子ではなかった梅崎

サウジ戦、韓国戦、北朝鮮戦と、梅崎は本来のパフォーマンスを見せられなかった。相手のマークがきつく、体調不良も伝えられていたので、その点は考慮するが、それでも、梅崎であれば、もっといいプレーが出来たはずだ。

中盤でドリブルをして、相手につつかれて、カウンターを受けるシーンも目立った。PKの失敗については仕方がない。今後の糧にしてほしい。

■ しっかりと総括をして次のステップに・・・

アジアで戦うチームと、世界で戦うチームが、同じである必要はない。この一年で、Jリーグを経験した、内田や梅崎、田中らが大きく伸びたように、本大会で、誰がポジションをつかんでいてもおかしくない。




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C大阪×磐田 名波ダービー 

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サッカー、フットサル日記(ひとり言)


欧州サッカー、日本代表、フットサルについての語るponさんの日記です。きれいなグラフィックが印象的です。




■ ジュビロがセレッソを下す。

残留争いをするセレッソ大阪がジュビロ磐田をホームに迎えた。来年の陸上の世界大会のために、長居スタジアムが改装中で使用できず、この試合も、長居第二での試合となった。

試合は、前半からペースを握った磐田が、太田と船谷のゴールで2点をリードするものの、セレッソが大久保と下村のゴールで同点に追いついて2対2で前半を終了。後半9分にセレッソは、負傷したMFピンゴに代えて、名波を投入し試合の主導権を握るが、後半31分にコーナーキックからのカウンターアタックで、太田にヘディングシュートを決められて勝ち越しを許す。結局、磐田が3対2で勝利し、セレッソにとっては、痛い試合を落とした。

■ 伝統のサッカーが復活の兆し

ひとことで振り返ると、見所が多く面白い試合だった。

まず、最初に触れなければならないのは、前半20分過ぎまで見せたジュビロのサッカーが、素晴らしく美しいサッカーだったということ。全てのパスに意図があって、無駄なパスがひとつもなくて、ダイレクトにパスがつながっていく。そして、相手の陣形が崩れかけたところで、急所をえぐる必殺のスルーパスが飛び出ていく。それは、まさに、往年のジュビロ磐田が見せた、あの流れるようなパス回しであった。あまりにも、きれいな崩しの連続に、鳥肌が立った。

前節までの戦い方と大きく違っていたのは、4-2-2-2から4-2-3-1にシフトチェンジしたこと。前田とカレンの2トップから、前田の1トップでその下に太田・福西・船谷の3人を並べる布陣となったが、これが大成功だった。縦横無人にポジションチェンジを繰り返す、太田と船谷をセレッソは捕まえ切れなかった。

それにしても、これが伝統というものなのか。黄金時代のメンバーでこの試合に先発出場していたのは、鈴木秀人と福西崇史の二人だけである。それでも、これだけのクオリティの高い、”らしいサッカー”が甦るものなのだろうか?

■ 輝かしい活躍を見せる太田吉影

個人名を挙げると、MFの太田吉影。ここ最近のプレー内容は、あまりにも素晴らしい。左右に流れてボールを受けて、自ら仕掛けてチャンスを作り出して、フィニッシュにも絡んでいく。この試合の太田を採点をするなら、10点満点で8.5。

以前は、何も考えずに、ただがむしゃらにプレーしているだけというイメージがあって、それはそれでチームの活力源となっていたが、最近は、よく考えたサッカーをしていて、いいポジショニングをして、相手がマークに付きにくい位置でボールを受けて、プレーを開始する。

実は、太田は、まだ、ユース年代も含めて、日本代表チームに選出された経験がないらしい。代表歴のある選手がほとんどのジュビロにあって、異色の存在だといえる。ただ、まもなく、オシム日本代表に呼ばれるだろう。間違いない。

■ 流れを変えた大久保の一撃

2点リードした磐田だったが、畳み掛けることはできず、徐々に、エネルギーが衰退していく。対するセレッソも、なかなか、チャンスを作り出せなかったが、前半40分の大久保嘉人のゴールが試合の流れを大きく変える。

相手DF上田康太をマークを背にボールを受けた大久保は、素早い動きで上田を振り切って、左足で豪快に蹴りこんだ。これは、もう笑うしかないほどの見事すぎるゴールだった。磐田としては、守備の得意でない、上田がマークについていたのが不運だった。

■ 勝ち越せなかったセレッソ

大久保のゴールで1点を返したセレッソは、前半44分にも、MF下村のゴールで同点に追いつく。前半から、ダブルボランチの河村と下村が積極的に押し上げてシュートチャンスを得ていたが、これがようやく実を結んだ形となった。

同点に追いついたセレッソは、後半9分に怪我のピンゴに代えて名波を投入すると、さらに勢いが加速する。やはり、名波がボールをもつとチームが落ち着く。精度の高いパスが前線に渡るようになって、決定的なチャンスを作り出すが、決定打を欠いて、勝ち越しゴールは奪えなかった。

■ 悔やまれる試合

セレッソとしては、勝ち点3が取れそうな試合だった。福岡と京都と激しい残留争いをする中で、抜け出すチャンスだっただけに、悔やまれる試合となった。

ただ、以前と比べると、だいぶ、チームに安定感が出てきたように思う。前節の広島戦に続いて先発出場を果たしたMF下村の攻守にわたるアグレッシブなプレーが、チームにいい影響を与えているように思われる。不安の材料は、今季絶望と報道されているMF森島の穴。ここ最近、高いパフォーマンスを見せていただけに、ピンゴで穴埋めできるのかは分からない。名波の出場機会が、増えるかもしれない。

■ 期待感の膨らむジュビロ磐田

磐田としては、2点リードしてからの戦い方には、かなり問題があった。若いチームなので、一度リズムが悪くなるとばたばたしてしまって、前半終了間際に連続で失点をしてしまったのが、苦しい試合になった要因であった。ただ、それでも、セレッソに勝ち越しゴールを許さずに凌いで、太田の決勝点に結びつけた戦いぶりは、評価できる。来シーズンが、非常に楽しみだ。




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代表発表 本田・前田・高松・野沢が初選出!!!




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サッカー、フットサル日記(ひとり言)


欧州サッカー、日本代表、フットサルについての語るponさんの日記です。きれいなグラフィックが印象的です。




■ サウジ戦のメンバーが決定

アジアカップ予選のサウジアラビア戦のメンバーが発表された。今回、初選出されたのは、本田圭祐(名古屋)、前田遼一(磐田)、野沢拓也(鹿島)、高松大樹(大分)の4人。五輪世代の青山直晃(清水)と伊野波雅彦(東京)の二人も選ばれた。ざっと見ると、かなり若返った印象をもつ。フィールドプレーヤーで、70年代生まれは、三都主と羽生の二人だけである。

注目されるのは、初代表の4人となるが、前田・高松・本田の3人は、これまで何度か、代表入りを期待していた選手で、ようやく選ばれたかという印象で、野沢にしても、小笠原の移籍後の鹿島を支える存在となっており、おかしな選考ではない。




前田遼一(ジュビロ磐田)

柔らかいタッチのボールコントロールで、前線の起点になれる存在。長身だがそれほどヘディングに強いわけではない。ターゲットマンタイプではなく、足元でボールを受けて展開するプレーが持ち味。シュートテクニックもあり、今シーズンのJリーグでも印象的なゴールを数多く見せている。

→ トルシエ時代の2001年に代表候補に選出されたことがあるが、代表キャップはまだない。今回選ばれた5人のうち、高松・巻・我那覇はファーストトップで、佐藤寿人がセカンドトップタイプ。前田は、ファーストトップでも、セカンドトップでも、どちらでも持ち味を発揮できる選手だが、2トップの一角で、巻や我那覇と2トップを組んだら、面白いのではないかと思う。

我那覇は好調を維持しているが、巻や田中達也が調子を落としており、使える駒が少ないフォワード陣にあって、万能選手の前田は日本代表の中心になりうる選手だと思う。個人的には、大きな期待をかけている。

本田圭祐(名古屋)

正確無比な左足をもつ五輪世代のレフティ。本人はトップ下でのプレーを熱望しているが、名古屋では左ウイングバック(ときには、左サイドバック)でプレーすることがほとんどである。182cmと長身でフィジカルが強いが、スピードには欠けるため、守備に不安はあるが、それを補って余りあるほどの攻撃的センスをもつ。ビッグマウスでも有名。

→ 待望の代表選出となった。運動量があるわけではないので、オシム好みの選手ではないとして選考されることはないのでは、という意見もあった。ただ、最近は、守備面でも急成長を見せており、オシム監督も無視できる存在ではなくなったなかったということだろうか。

3バックなら左ウイングバック、4バックなら左サイドハーフ(左サイドバック)での器用が考えられる。ポジション的には、三都主とかぶるが、オシム監督なら左サイドで、三都主と本田を併用させるアイディアもあるのではないかと推測する。

本田は、キープ力があって、人を使うのがうまいので、三都主の能力を、よりいっそう生かすことができるかもしれない。本田がどのような起用をされるのか、興味深い。

野沢拓也(鹿島)

昨シーズンは10得点を挙げた鹿島の攻撃的MF。パスセンスもあるが、最大の魅力は決定力。MFとしては異例の決定力をもち、フォワードで起用されることもしばしば。小笠原移籍後は、チームを引っ張るリーダーになっている。

→ 攻撃的MFには多くの選手が試されているので、野沢の選出も活躍度を考えると、不思議ではない。鹿島のチーム状態は決して良くはないが、野沢のプレー内容は悪くない。

下がってボールを受けて展開するタイプではなくて、スペースに飛び出してボールを受けて仕事をするタイプなので、司令塔というよりは、アタッカーという感じである。ライバルは、羽生ということになるだろう。どれだけ、アピールできるのか、注目したい。

高松大樹(大分)

アテネ五輪代表のストライカー。身体能力が高く、ポストプレーが得意。以前は、決定力に欠けるきらいもあったが、今シーズンは大分でも得点を重ねており、納得の代表初選出となった。

→ 巻と我那覇についで、3人目のターゲットマンになる。二人が、明確なアピールが出来ていない状態で、入り込む隙は十分にあると思う。




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U19 監督交代を求む。 

はじめに断っておくが、今大会で、監督や選手の成し遂げた偉業にけちをつけるつもりはない。どんな大会でも、決勝までたどりつくのは大変なことだ。「勝てばすべてOK」という考え方もあると思う。ただ、物事には、限度がある。

準決勝の韓国戦は、内容的には、完敗だった。アジアの国相手に、これほど、一方的に攻め込まれる日本代表を見たのはいつ以来だろうか?

もう一度、同じ条件で韓国代表と対戦したら、0対5で敗れる可能性もある。韓国代表の異常なまでのシュートの精度低さに助けられたまでだ。

ボクは、韓国が嫌いなので、何が何でも、韓国代表にだけは勝ってほしいと思っている。韓国サッカーを認めたくない気持ちはある。

ただ、残念だけど、この試合については、韓国代表のほうが、明らかにいいサッカーをしていた。そして、未来につながる可能性のあるサッカーをしていた。

試合は日本が勝ったが、仮に、ボクが韓国人だったら、試合終了後に、こう思っただろう。

「あんな、しょうもないサッカーで勝ってうれしいのか?試合には負けたけど、どちらがいいサッカーだったか、明らかでしょ。世界大会で、日本よりも、上に行けばいいじゃん。」

これまで、韓国代表とは、たくさんの試合をした。韓国のごり押しサッカーの前に敗れることはあったが、サッカーの質で負けたことは一度もない、と思っている。

それが、この試合では、韓国代表が、美しく、エレガントなサッカーを披露して、日本を圧倒した。これほど悲しいことはない。

タレントがいないのであれば、仕方ないとあきらめもつく。しかしながら、このチームには、梅崎司・柏木陽介・内田篤人・福元洋平がいる。彼らを擁していながら、ああいうサッカーしかできないものか?

日本サッカーには、試合を分析するための専門のスタッフがいるという。彼らは、この試合をどうレポートしたのだろうか?

吉田監督は、一体どういうサッカーをしたいのだろうか?しっかりとしたビジョンはあるのだろうか?全く見えてこない。

本当に、彼がベストの監督なのだろうか?世界大会に向けて、改善される余地はあるのか?彼に、まだ、引き出しは残っているか?

結果を出した監督を斬るのは、非常に勇気がいる。でも、時には、非情な決断をしなければならない。日本代表を正しい方向に進めるのが日本サッカー協会の仕事であり、将来を予測して決断を下すのがプロフェッショナルの仕事である。

吉田監督に非はない。彼は、自分にできることは、精一杯やった。立派に職務を全うした。ただ、能力以上の役割を与えられてしまったのが、不運だった。

どの年代においても、日の丸を背負う限り、日本代表チームは、才能溢れるMFを中心に、日本らしい柔らかいサッカーをアジア中に見せびらかしながら、アジアのトップにまで突き進まなければならない。

もう限界。韓国代表に中盤を支配されて、いいように攻め込まれる、こんな日本代表は、見たくない。




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野洲×膳所 U21代表戦士 乾貴士

■ 滋賀県大会準決勝 野洲が登場

滋賀県大会の準決勝は、昨年度全国制覇をした野洲が登場。膳所(ぜぜ)高校と対戦した。注目は、高校生ながら、五輪代表の韓国戦に召集された野洲の10番のMF乾貴士。大会終了後は、横浜Fマリノスへの入団が決まっている。

試合は、膳所の一年生キーパー吉川がファインセーブを連発する大活躍を見せたが、前半13分にFW山田が挙げたゴールを守りきって、野洲が1対0で勝利した。

■ 苦戦を強いられた野洲

全国制覇を目指す野洲だが、非常に苦しい試合となった。膳所の粘り強いディフェンスが野洲の個人技を封じて、野洲の思うような試合展開にならなかった。試合終了間際には、膳所のDF辻のロングシュートがクロスバーにはじかれるシーンもあり、膳所が同点ゴールを奪っていてもおかしくなかった。

敗れたものの、膳所のキーパーの吉川は素晴らしかった。5度ほどあった、1対1のシーンでは、すべてシュートを阻止し、得点を許さなかった。試合終盤には、セットプレーのチャンスで果敢に前線に上がっていって、ゴールを狙う意欲も見せたがたも。一年生とは思えない。

■ ダブる中田英寿の姿

注目の乾は、攻撃的MFで出場。ゴールもアシストもなく、本人としては不本意な出来だったと思うが、あらゆる面で、非凡な才能を見せつけた。オーバーラップしたのは、ベルマーレ時代の中田英寿の姿。ピンと背筋の伸びた姿勢から、抜群の視野の広さを生かしたスルーパスを連発した。

この試合では、パスセンスが光ったが、瞬く間に加速して相手を置き去りにする高速ドリブルで、相手DFを切り裂くプレーも魅力。168cmとサイズには恵まれていないが、体格的なハンディを補って余りあるサッカーセンスを持つ。反町監督が、五輪代表に召集したくなるのよく分かる。

不満なのは、明らかにこの試合では、手を抜いてプレーしていたこと。ボールを持ったときはいいプレーを見せたが、オフザボールの動きは、ほとんどなかった。星陵高校時代の本田圭祐にもダブルが、本田は、プロに入って大きく伸びた。乾は、横浜Fマリノスで、どれだけ成長できるだろうか?

■ セクシーなサッカー

野洲高校のサッカーは、いろいろなところで語られているが、わざと1対1を作って相手をひきつけて、オープンスペースに走りこんだ味方にスルーパスを狙う、刺激的なサッカーである。前目の選手はもちろんだが、特出すべきは、DFの選手のボールテクニックのうまさ。DFの選手は、なるべくボールをキープせずに、早くボールを離すように指導されることが多いが、野洲の選手は、リスクのある場面でも、相手をかわしにかかる。当然、1人でも相手をかわすことができれば、チャンスは広がっていく。考察対象として、非常に面白い。

敗れた膳所高校だが、横綱相手に堂々とした試合運びを行った。膳所高校というと聞きなれないかもしれないが、実は、スター候補生の1人に挙げられる、この選手の出身高校である。強いはずだ。




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「Jリーグはレベルアップしているか」について

Jリーグはレベルアップしているか(上)
Jリーグはレベルアップしているか(下)

     大住良之氏のコラムより




■ 「Jリーグのレベルは上がっているのか?」について

トップチームの実力は、横ばい状態が続いているのかもしれない。一昔前のジュビロ磐田や鹿島アントラーズと、今シーズンの浦和レッズやガンバ大阪を比べると、どちらが上かは、意見が分かれるところだ。今シーズンの浦和レッズは強いけれど、当時のジュビロ磐田はもっと強かったという、意見が一番多いかもしれない。

ただ、視点を変えて、リーグ全体のレベルを考えてみると、幸いなことに、確実にアップのあとがうかがえる。先々週に、名古屋グランパスとジェフ千葉の試合を観戦した。両チームとも、優勝争いにも、残留争いにも関わっていなくて、気の抜けた試合になるかと思われたが、予想に反して、中位チーム同士の試合は、刺激的な試合となった。

[生観戦] 名古屋×千葉 日本最高のスタジアムで・・・


大相撲の世界には、”関脇や小結が強いと、その場所は面白くなる”という定説があるが、サッカーの世界でも同じ。中位チームの実力が高ければ高いほど、魅力的なリーグとなる。

■ セリエAの例

ひとつ例に出す。90年代のセリエAは、ビッグ7と呼ばれる強豪チームが熾烈な優勝争いを繰り広げていた。しかし、2000年代に入ると、フィオレンティーナ、ラツィオ、ローマ、パルマが経営難で没落し、ACミラン、ユベントス、インテルという3強の時代となった。戦力が分散した状態から、戦力が集まるようになって、CLでは存在感を取り戻したが、リーグ戦は、ユーべ騒動も重なって、今では、セリエAを世界最高のリーグと呼ぶ人はいなくなった。

国際競争力を維持するためには、代表選手が一部のクラブに集まっている方が都合がいい。その国のドリームチームとも呼べるスター軍団で国際試合にのぞむほうが、いい成果をおさめられる確率は高くなるが、リーグ戦への興味は半減されるだろう。

■ 多くのチームに優勝の可能性と降格の危険性のあるリーグ

昨シーズン、優勝まであと一歩だったセレッソ大阪が、今シーズンは残留争いに巻き込まれている状況。1年と11ヶ月前に、カップ戦の覇者となった東京Vが、今シーズンのJ2で中位に甘んじている状況。昨シーズン、J2でも平均レベルの選手しかそろえていなかったヴァンフォーレ甲府が、今シーズンJ1で目覚しい成果をおさめている状況。どれも、今のJリーグの特徴をよく表している。

■ 「夢」を見ることのできる幸せ

ヴァンフォーレ甲府。このクラブは、昨シーズンは、J2の最終戦でベガルタ仙台を逆転して入れ替え戦の切符をつかんで、さらに入れ替え戦でも柏レイソルを下して奇跡のJ1昇格を決めた。年間予算も、選手層も、選手の質も、スタジアムの規模も、練習設備も、すべてがJ1のなかでは、「一番下」かもしれない。ただ、彼らは、そんな状況をものともしない。

小瀬スポーツ公園陸上競技場は、おおよそ、日本のトップリーグの試合が行われるとは思えないほどの環境である。しかし、それでも多くの人が、ヴァンフォーレ甲府の試合を見るために、小瀬スタジアムに駆けつける。決して、期待を裏切らない試合が、多くのサポーターを引きつける。

J1リーグの2年生になったヴァンフォーレのサポーターが、来シーズンの開幕前に、「バレーがゴールを量産して・・・、倉貫が怪我から復帰して・・・、藤田が本来の力を発揮して・・・、秋元が頼れるCBになって・・・、ビジュの集中力が切れなかったら・・・。ひょっとしたら、今期のヴァンフォーレは、上位に食い込めるかも。うまくいくと、優勝なんてこともあるかも。」という、壮大な夢を見たとしてもおかしくない。そして、その夢が、絶対にかなわない夢だとは、言い切れない。”特定のクラブだけが、夢を見る権利をもつ”わけではではない。これが、Jリーグの良さではないだろうか。

■ いろいろなタイプのチームが競い合う面白さ

かつては、「各チームに特徴がない。」といわれたJリーグだが、幾分かの時を経て、確実にチームのカラーと呼べる代物が育ってきた。

ジュビロ磐田は、王道のサッカー。ショートパス主体の、流れるようなサッカーを見せる。それは、ドゥンガやファネンブルグがいた時代から変わらない。

そして、浦和レッズは、堅守速攻型のスタイル。スピードあふれる前線のタレントが、熱狂的なサポーターの歓声を背にゴールに突進する。ウーべ・バインと福田正博の時代からの伝統である。

異なるカラーをもつチーム同士が、無骨にも、”すべての試合を勝ちにいくサッカー”で、対戦するのがJリーグである。欧州の基準から見ると、イレギュラーであっても、そのポリシーは、間違っていない。

<典型的な例> 

浦和×川崎 馬鹿なレッズ
  

■ 順位の決め手は資金力ではない

欧州のリーグでは、クラブの年間予算にしたがって、シーズン終了後の順位が決まってくる。しかしながら、幸いにも、Jリーグには、その傾向は表れていない。

つまらないサッカーをしているチームが個人能力の高さで押し切って上位に位置するようなリーグは面白くも何ともない。いい内容のサッカーをしているチームが、当たり前のように上位に食い込む、そんな健全なリーグであり続けて欲しい。




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